『Glee』『ビバヒル』『SUPERGIRL』『ビッグ︎バン★セオリー』...海外ドラマで学ぶ英単語&フレーズ【春夏イベント編】

年が明けると一気にバレンタインデーモードになるアメリカ。その後もイースター(復活祭)やセント・パトリック・デー、そして夏休みに入った後は独立記念日と、様々なイベントが毎月のように押し寄せる。祝日ではないイベントが多いが、それでもアメリカにとどまらず日本でも親しまれているものもある。そんな春夏イベントを題材にした海外ドラマで使われる、英単語やフレーズをご紹介しよう。

バレンタインデー:Valentine"s Day

2月14日といえば、日本でもおなじみのバレンタインデー。ただ、日本では女性が好きな相手や家族、あるいは友人にチョコをあげるイメージなのに対して、アメリカでは基本的に男性側がチョコレートやプレゼントや花束を用意し、ディナーをセッティングしてロマンチックに過ごす日。そんなバレンタインデーエピソードがある作品はこちら。

『Glee/グリー』シーズン2第12話「バレンタインに贈るラヴ・ソング」

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be in love with ~ = ~に恋をしている、~を好きになった
be my Valentine = 特別な人(恋人)になる
be over ~ = ~を吹っ切る、忘れる

いろんなカップルの思いが交錯するこのエピソード。まずは異色カップル誕生(?)の予兆、パックがローレンへの想いを綴ったのがこちら。「I am in love with Lauren Zizes(ローレンを好きになった)」と言っているが、「be in love with」で「(~に)恋をしている、好きになる」の意味になる。こちらは普段でもよく使われるフレーズだ。また、アメフトでの活躍で学校一の人気者となったフィンにベッキーさえも近寄ってくるシーン。「Be my Valentine?」とベッキーが微笑むこのセリフは、告白の意味。バレンタイン=特別な人、恋人という単語なので、「Will you be my Valentine?(私の恋人になってくれる?)」 も告白の定番フレーズ。でもそんなフィンは、サムと付き合っているクィンのことが気になっており、レイチェルとうまくいかなかった理由として「Because I was never over Quinn(クィンのことを忘れられなかったから)」と言っている。「be over ~」で「(~を)超えている⇒すっかり忘れた、終わったことだと思っている」という表現になる。ちなみに、この日は家族や友人に限らず、近所の人や先生など誰に対しても「Happy Valentine"s Day」と挨拶ができるので是非言ってみよう。

『SUPERGIRL/スーパーガール』シーズン2第13話「Mr. & Mrs.ミクシィズピトルク」

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tie the knot = 結婚する
You are breathtaking = 美しい、素晴らしい
Belated Valentine"s Day prom = 遅めのバレンタインデーダンス

バレンタインデーを祝おうとするスーパーガールことカーラとモン=エルのカップルに邪魔が入るこの回。ミクシィズピトルクという魔法が使える妖精が登場し、カーラに求婚する時のセリフが、「Let"s get this knot tied(結婚しよう)」だ。「Let"s get married」でも同じ意味だが、「tie the knot」=紐を結ぶ、結び目を作るというこのフレーズも、アメリカでは結婚に関して頻繁に使われる。一方、アレックスとマギーのカップルも一悶着あったのちロマンチックに過ごす。真っ赤なドレスを着たアレックスを見て、「You are breathtaking(最高に綺麗)」と褒めるマギー。「息を呑むような、すごい」という意味の「breathtaking」だが、人に使うと「息が止まりそうなほど美しい」という最上級の褒め言葉になる。ワンパターンになりがちな「You are (look) beautiful」以外にも使ってみたい表現だ。そしてそのまま「It"s your belated Valentine"s Day prom(遅れたけどバレンタインデーのダンスよ)」とアレックスをダンスに誘うマギー。バレンタインデーは英語では「バレンタインズデー」と「ズ("s)」が入るのでご注意を。それに「遅めの、遅れた」の意の「belated」と「prom(舞踏会、ダンスパーティ)」が前後について上記の意味になる。「Belated」は便利な単語で、例えば「遅くなったけどお誕生日おめでとう」と言いたい時なら「Happy belated Birthday」と声をかけることもできる。

 

イースター:Easter

毎年日にちが変わるイースターこと復活祭。キリスト教では、イエス・キリストが死後3日目に復活したことに由来するイベントで、その日の決め方は少々複雑だが、だいたい3月か4月の日曜日になり、その前の金曜日はGood Fridayと呼ばれる。日本でも様々なイベントが開催されるイースターについて取り上げているのが、リブート版が話題の懐かしい大ヒット作からこちらのエピソード。

『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』シーズン10第22話「過去」

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Easter bunny = イースターのうさぎちゃん
Easter egg hunt = イースターの卵狩り
Thank you for having us over = 呼んでくれてありがとう

「The Easter Bunny」という原題のこのエピソードでは、スティーブとジャネットの夫婦がウサギの事件に巻き込まれるというコミカルシーンが楽しめる。「うさぎ」は「rabbit」と習ったかもしれないが、こちらの「bunny」は「うさぎちゃん、うさちゃん」という可愛らしい表現になる。そんなうさちゃんは、多産のため生命誕生のシンボルとなり、イースターでは今や欠かせない存在。そして主に子どもたちが楽しむイベントとして、Easter egg hunt(卵狩り)がある。スティーブたちのご近所さんが、「See you at the Easter egg hunt(イースターのエッグハントで会いましょう)」と別れ際に挨拶をするように、この時期の一大イベントだ。毎年春が近づくと、広い公園や教会の敷地に事前に撒き散らされた卵のおもちゃを、年齢別のグループに分かれて、よーいどんで一斉に拾う子どもたちの姿が見られる。ちなみに筆者が住む地域では、ヘリコプターから卵を落とすという教会もあるほど。プラスチックでできた卵の中にはお菓子やちょっとした雑貨が入っており、それを開けて中身を確認するのも楽しい。また、クリスマスのようにホームパーティを開催する家も多い。そんな時は、スティーブたちが呼ばれた際にジャネットが言った「Thank you for having us over(お招きありがとう)」が使えるだろう。別の表現として、invite=「招待」を使った「Thank you for inviting us」もあり、こちらも難しい単語はなくカジュアルで使いやすい。ご近所や友人にちょっと呼ばれた時などに言ってみるといいだろう。

セント・パトリックス・デー:St. Patrick"s Day

3月17日にアメリカ中が緑になるこの日は、アイルランドにキリスト教を広めた聖人パトリックの命日。アイルランド系の移民にとっては特に大切な日だが、今はどんな人でも楽しむ一日だ。この日は緑色のものを身につけていないとつねられるという遊びもある。そんな日を面白く描いたエピソードがこちら。

『ママと恋に落ちるまで』シーズン3第12話「俺たちに明日はない」

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ditch = すっぽかす、置いていく
St. Patrick"s Day tradition = セント・パトリックス・デーの伝統、お約束
get pinched = つねられる

全身緑のスーツを着て、この日を満喫しようとするバーニー。周りから「今年はお祭り騒ぎをやらないことにした」と告げられ、バーニーは落胆しつつも、「Let"s drink green beer. Let"s do green Jell-O shots.(緑のビールを飲もう。ジェロー・ショットやろう!)」と誘う。緑のビールは、薄めの色のビールに緑の食用着色料を混ぜたもの。そしてアメリカの若者のパーティに欠かせないジェロー・ショットは、ゼリーにアルコールを混ぜたもので、テキーラ・ショットなどのように気軽に口にするものだ。ゼリーのようなものにアルコールが入っているため、知らない間に酔ってしまうこともある。Jell-Oはアメリカで有名なインスタントゼリーの素のブランド名だ。マーシャルとリリーの誘いを断り、バーニーについてバーに来てしまったテッドは、「I ditched Marshall and Lily(マーシャルとリリーを置いてきた)」と言う。「ditch」は本来「溝/溝を掘る」という意味だが、日常会話では「すっぽかす、捨てる、置いてきぼりにする」という表現で頻繁に使われる。あまり使う機会がない方が良い言葉だが、この後にもバーニーがクラブに入る時、ナンパして連れてきたのに「We got to ditch these girls.(あの女の子たち置いてかないと)」と酷いことを言っている。また、バーでいきなりテッドをつねった女性は、「Patrick"s Day tradition. You got to get pinched.」と言う。「緑を身につけていないからセント・パトリック・デーのしきたりよ。つねられるべきだから」と笑う。「pinch」には「つねる、つまむ」という意味もあるが、日本語でも定着している、窮地を表す「ピンチ」としても使える。「今ピンチなんだよ!」は「I am in a pinch」と言うので、「つねる」の意味の方とセットで覚えておくといいかもしれない。

エイプリルフール:April Fool"s Day

日本でもお馴染みのエイプリルフール。英語では、エイプリルフールズ・デーという。世界各国で親しまれているこの日を題材にしたエピソードは、長寿コメディのこの作品から。

『ビッグバン★セオリー ギークな僕らの恋愛法則』シーズン11第18話「ゲイツによる励起挙動の法則」

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pull a prank on ~ = ~を引っかける、騙す
April Fool"s Day joke = エイプリルフールのいたずら、嘘
fall for it =(itを)信じる

マイクロソフト社創業者のビル・ゲイツが本人役で出演するこの回。ペニーが仕事でゲイツに会うというのに、シェルドンだけエイプリルフールだと言って信じない。「Your classic pranks(君の昔ながらのいたずら)」と言うシェルドンに、「I never pulled a prank on you(あなたを騙したことはないわ)」と返答するペニー。「pull a prank on ~」で「~にいたずらをする、騙す」という意味のフレーズになる。他にも、レナードの言った「April Fool"s Day joke」という言い方もある。シェルドンは何度言われても「I am not falling for it(信じないよ)」と宣言。「fall for it」で「it(それ)に向かって体が倒れていく⇒それを信じる」という表現になる。

卒業:Graduation

アメリカでは夏休みに入る前の5月から6月が学年末、卒業のシーズンだ。ちなみに日本と異なり入学式はない。青春ドラマのほとんどで描かれると言っても過言ではない卒業式のエピソードから、今回は以下のものをご紹介しよう。

『The O.C.』シーズン3第25話「卒業」

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graduation gown=卒業生の正装
class of 2006=2006年度卒業生

アメリカのドラマでよく見る、卒業式の帽子と衣装。一見ドレスのようなあの恰好をしていたセスは、他の学生に「何着てるんだ」と茶化されて真面目に「It"s a graduation gown」と答える。ガウンというとパジャマの上に着るものを想像してしまいそうだが、英語ではウェディングドレスを「wedding gown(もちろんwedding dressともいう)」、医師などが着る白衣や手術着を「(medical)gown」と呼ぶように、ダラッとしたものを大抵「gown」と表現する。そして、「~年度卒業生」に当たる表現は「class of ~」。『ゴシップガール』シーズン2第25話「グッバイ・ゴシップガール」でも「class of 2009(2009年度卒業生)」と紹介されたセリーナたちが、ゴシップガールに邪魔されながらも卒業を迎えていた。

独立記念日:Independence Day

7月4日といえば、アメリカの独立記念日。祝日であるこの日は、夏休みであることも手伝って、外でのBBQやプールパーティ、パレードが開催されたり、遊園地で遊んだり、夜は花火も上がる一大イベントの日だ。そんなパーティ三昧のこの日をテーマにしたものとくれば、あの大家族が過ごすハチャメチャなこちらのエピソード。

『モダン・ファミリー』シーズン10第1話「パレード大好き」

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Forth of July = 独立記念日
Happy Forth of July = 独立記念日おめでとう
Hot-dog eating contest = ホットドック早食い競争
be not on one"s game = いつもと違う、調子が悪い
before you know it = もうすぐ、あっという間に

「独立記念日=Independence Day」と覚えている人も多いだろう。だが、グロリアも「We love the Forth of July」と言っているように、実際はほとんどのアメリカ人はこの日をForth of Julyと日にちで呼ぶ。「Happy Forth of July」と挨拶ができる日だ。そしてこの日の名物といえば、フィルとルークが親子で出場する「Hot-dog eating contest」やパレード、夜の花火などのイベント。パレードの総合指揮者になったジェイとお祭りが大好きなグロリアは盛り上がるが、息子のマニーが戻ってこないと分かったグロリアは落胆。そんな彼女の様子をジェイは「Gloria is not on her game」と心配する。「be not on one"s game」はゲームをしていないという意味ではなく「いつもと違う、調子が悪い」ということ。だがグロリアは、クレアの計らいでマニーとビデオチャットができて元気を取り戻す。そんな彼女にマニーは、「I"ll be home soon before you know it(もうすぐ帰るよ)」と元気づける。「before you know it」は「あなたが知る前に⇒気がつくより前に⇒すごく早く」という意味で「すぐに」を強調したい時に使えるフレーズだ。

いかがだっただろうか。楽しく見られるだけでなく、文化の知識や英語の豆知識も増える海外ドラマ。こうした特別イベントに関連したエピソードは、しきたりなどを知っておくと、さらに笑えたり、納得できることが増えるだろう。

(文/Erina Austen)

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