大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』のポール・"ジーザス"・ロビア役で知られるトム・ペイン。同作をシーズン9で降板した彼が現在主演を務めるサイコスリラー『Prodigal Son(原題)』に、ドラマファンおなじみのあの人が新たに出演することが分かった。米TV Lineが報じている。
『Prodigal Son』でトムが演じる主人公は、"外科医"の異名を持つ悪名高き連続殺人鬼マーティン・ウィットリー(『マスターズ・オブ・セックス』『グッド・オーメンズ』のマイケル・シーン)を父に持つ犯罪心理学者のマルコム。そんな生い立ちゆえに犯罪者の心理を手に取るように理解できるマルコムは、猟奇殺人事件の捜査でニューヨーク市警察に協力しており、ある事件をきっかけに長年避けていた父親を情報源として頼ることになる...というストーリーだ。FBIが猟奇殺人事件の捜査のために連続殺人鬼のハンニバル・レクターに話を聞く『羊たちの沈黙』を思わせる設定の本作は、米FOXで2019年9月に放送開始となり、2話放送後に早くもフルシーズン製作が決まった注目作。
そんな本作への出演が決まったのは、エミリオ・エステヴェス、キーファー・サザーランドら1960年代生まれの青春スターが共演した1988年の西部劇映画『ヤングガン』に若手の一人として出演し、近年は『シェイムレス 俺たちに恥はない』『ホームカミング』といったドラマ出演が増えているダーモット・マローニー。彼が演じるのは洗練され魅力的なニューヨーク在住の億万長者で、芸術を愛するニコラス・エンディコット役。マーティンが逮捕される以前からその妻でマルコムの母親であるジェシカ(『スキャンダル 託された秘密』のベラミー・ヤング)と旧知の仲という設定だ。そんなニコラスとジェシカは、一緒に殺人を目撃したことから距離が縮まることになるとのこと。ダーモット演じるニコラスは、FOXで3月30日(月)に放送されるエピソードで初登場し、5話にわたり姿を見せる予定だ。
シカゴを舞台にギャラガー家の人々が格差社会をたくましく生きる姿を描いた人気ドラマ『シェイムレス』で、フィオナが一時婚約するダイナーのボス、ショーンを演じていたダーモット。ショーンは元ヘロイン依存症でお金のある印象は薄かったが、ダーモットが本作でどんな億万長者に扮するのか、気になるところだ。
ダーモットは、1990年代に『キルトに綴る愛』『コピーキャット』『ベスト・フレンズ・ウェディング』といった話題作に出演し、主に映画界で活躍。2000年代より『フレンズ』『New Girl ~ダサかわ女子と三銃士』『アメリカン・ホラー・ストーリー』といった人気シリーズを中心にドラマ界にも進出するように。Amazonの音楽ドラマ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』では、高校時代に青年オーケストラでチェロを演奏していた特技を活かしてチェロ奏者のアンドリュー・ウォルシュを演じていた。
ダーモットがゲスト出演する『Prodigal Son』は、米FOXにて毎週月曜に放送中。現時点でシーズン2への更新は決まっていない。(海外ドラマNAVI)
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『Prodigal Son』公式Twitterより
ダーモット・マローニー
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