『SATC』リン・コーエン逝去...共演者が追悼コメント

大人気ドラマ『SEX AND THE CITY』をはじめ数多くの映画やドラマに出演していたベテラン女優のリン・コーエンが86歳で逝去し、『SATC』共演者が追悼コメントを寄せている。米TV Lineが報じた。

『SATC』でシーズン3から13話にわたってミランダの家政婦マグダ役でゲストを務めたほか、映画シリーズ2本にも同役で出演していたリン。当初はキャリアウーマンとして働き、のちに母親になるミランダを母親のように時には支え、時にはたしなめていた演技が印象的だった彼女は今月14日(金)に亡くなったそうだが、死因は明かされていない。


リンの訃報を受けて、ミランダを演じたシンシア・ニクソンは、「多くの人がミランダの忠実なるマグダを知り、愛してくれました。私にとってリンはマグダ以上に大事な存在、熱心な市民であり、真の友でもあり、様々な役をこなした偉大な女優でした。私のお気に入りの一つは、『ミュンヘン』のゴルダ・メイア首相役です」と、メイア役の画像を添えて亡き友人についてコメント。


主人公キャリーを演じたサラ・ジェシカ・パーカーは、「美しきリン・コーエン。ミランダの愛すべき大切なマグダにして、親愛なる『SATC』の同僚でした。才能があり優雅で、インスピレーションに満ちていました。安らかにお眠りください。キスを」と追悼の言葉を贈っていた。


また、キャリーの友人スタンフォードを演じたウィリー・ガーソンは、「15年間にわたりエピソードと映画に出演した私たちの素晴らしきマグダに、神の御加護がありますように。あなたの友情と素晴らしき才能に感謝しています。安らかに眠ってください」と、哀悼の意を捧げている。


そしてシャーロットの夫ハリーを演じたエヴァン・ハンドラーは、「『SATC』に出演するずっと前からリンのことを知っていました。偉大なあなたの死が惜しまれます」と、別れの言葉を述べていた。

『SATC』以外には、犯罪捜査ドラマ『LAW & ORDER ロー&オーダー』で12話にわたりエリザベス・マイズナー判事を演じたほか、ミステリードラマ『ダメージ』でステファニア・マッキーに扮した。そして映画ではウディ・アレン監督のサスペンス映画『マンハッタン殺人ミステリー』や、スティーヴン・スピルバーグ監督の社会派映画『ミュンヘン』、人気アクション映画『ハンガー・ゲーム2』や音楽映画『アクロス・ザ・ユニバース』など、幅広いジャンルで活動。1970年代に舞台でキャリアをスタートさせ、80代になっても年に6本以上の作品に出るほど精力的に働いていたリン。晩年は、『アフェア 情事の行方』『シカゴ・メッド』『ブルーブラッド』などに姿を見せていた。

40年以上にわたり女優として活躍したリンの冥福を心よりお祈りしたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:

『SEX AND THE CITY』
(c)98/04 CBS Paramount International Television