『クリミナル・マインド』デレク・モーガンの勇姿を見届けよう。Dlifeでスペシャル放送

本国アメリカでは、本日2月19日(水)に『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』は15年の月日に幕を閉じる。長年シリアルキラーと対峙してきたBAU(行動分析課)メンバーの中で、オリジナルキャストとして11年間レギュラー出演したシェマー・ムーアが演じるデレク・モーガンの退場劇はファンなら滂沱の涙だろう。

BAUきって行動派で、いくつもの扉を蹴っては重要参考人を捉えてきたデレク・モーガン。見識も豊かで、一時的にホッチの代わりにチームを率いてことも。だが、つらい過去もあり、少年時代にフットボールのコーチから性的虐待を受けていたり、モーガンが10歳の頃に目の前で父親ハンク殉職した。

チームメンバーのIQ187の天才的頭脳を持つドクター・スペンサー・リードとは兄弟のようであり、"ベイビー"の技術分析官ペネロープ・ガルシアとは名コンビ。二人のやりとりは、目を背けたくなるシーンや気が滅入ってしまうシーンがある番組の中で一際笑顔にさせてくれて、ほっとするものだ。故に二人の会話がBAUでのセクハラ研修会の例題となったりもしていたが(笑)(ガルシアのことを「ベイビー」と呼ぶきっかけは、初対面のとき彼女の名前を知らなかったモーガンが呼びかけても振り返らなかったガルシアが「ベイビー」で止まったから)

そんなモーガンは、シーズン9から登場したロシェル・エイツが演じるサヴァンナ・ヘイズといい感じに。だが、シーズン11で二人を脅かす出来事が起こり、BAUを離れることに。Dlifeではデレク・モーガンのスペシャルとして、モーガンがBAUを去るまで一連のエピソードが一挙放送される。

Dlifeにて、2月23日(日・祝)デレク・モーガン スペシャル [二カ国語版] 
21:00 #16「デレク」
21:50 #17「砂時計」
22:40 #18「美しき惨事」

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第15話の最後、帰宅中に何者かに拉致されたモーガン。第16話「デレク」では森の中の一軒家で目覚めるところから始まる。メガホンをとるのは、ホッチ役のトーマス・ギブソン。第17話「砂時計」はロッシ役のジョー・マンテーニャ。そして第18話「美しき惨事」では、ガルシア役のカーステン・ヴァングスネスが製作総指揮も担うエリカ・メッサーと共同でペンを執り、モーガンの弟的存在であるリード役のマシュー・グレイ・ギュブラーがエピソード監督を務めるという、シーズン1から苦楽を共にしてきた彼らだからこそ描くことができるエピソードとなっている。彼らの関係性を垣間見ることができ、ティッシュやハンカチを用意してみてほしい。

シェマーは「自分に何ができるか分からないけど、何か新しいことに挑戦してみたい」と降板理由を明かす。最後の撮影日の様子について当時、「最後の日はつらかったよ。日暮れの中で立ち去ったのはデレク・モーガンだけではなくて、僕自身もそうだったから。さよならを言いたくなかった。360人以上の人たちと11年間一緒に働いてきて、みんな本当の家族みたいなんだ。僕自身には子どもも妻もいないけど、本当の家族よりも現場のみんなと過ごす時間の方が多かった。最後の日は、その日で僕の別れのシーンをすべて撮らなければならなかった。(JJ役の)A・J・クックとの撮影から始まって、マシュー・グレイ・ギュブラーとのシーンを撮影してランチに行ったよ。僕らはずっと涙と闘っていて、A・Jは泣かないようにしていたね。僕は、"A・J、もし君が泣いたら僕も泣いてしまうよ"って感じだった」と、家族同然の仲間との別れを語っていた。

ちなみシェマーは同エピソードで降板するが、シーズン12、13にゲスト出演している。全15話のシーズン14には出演しなかったが、本国で2月19日に放送されるシリーズ最終回、シーズン15第10話「And in the End(原題)」に姿を見せるのか注目するところ。

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突然の降板は衝撃ではあったが、長きにわたり『クリミナル・マインド』を支えてきたモーガン、シェマー・ムーアの勇姿を2月23日(日・祝)Dlifeで見届けたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』(c) ABC Studios