ドラマの印象が強いApple TV+だが、この度2度のオスカーに輝いた俳優と一緒に映画を製作することが明らかとなった。またこの他にも『アベンジャーズ』シリーズの俳優二人が共演する映画などの企画も進行中だ。Netflixの映画『ROMA/ローマ』や『マリッジ・ストーリー』のようにアカデミー賞を獲得することができるのか? Apple TV+公式サイトをはじめ、複数のメディアが報じている。
『ムーンライト』と『グリーンブック』でオスカーに2度も輝いたマハーシャラ・アリが、Apple TV+の製作する映画『Swan Song(原題)』に主演。近未来が舞台となる『Swan Song』は、愛する人々を幸せにするために、人間はどこまで自分を犠牲にできるのか...というテーマで描かれる。
マハーシャラは主演するだけでなくプロデュースも手掛け、『Stutterer(原題)』でアカデミー賞実写短編映画部門を受賞したベンジャミン・クレアリーが脚本・監督を担う。
Appleで開発&買収部門のトップを務めるマット・デントラーが、「ベンジャミンによる『Swan Song』の脚本は、すぐに我々の心をつかみました。ベンジャミンのビジョンとマハーシャラの疑いようのない才能により、このパワフルに紡がれた物語を世界中の観客に届けることが待ち切れません」と、新作にかける意気込みを語っている。
マハーシャラと共同でプロデューサーに名を連ねるのは、アダム・シュルマン(『パーフェクト・ルーム』)とジェイコブ・パーリン(『ボンディング ~男と女の事情~』)。Appleは、『Swan Song』をまず劇場でプレミア上映し、その後Apple TV+で配信する予定。
マハーシャラは映画作品に限らず、Netflixのスーパーヒーロードラマ『Marvel ルーク・ケイジ』ではギャングのコットンマウスを演じ、政治サスペンスドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』ではロビイストのレミー・ダントン役で出演。米HBOの『TRUE DETECTIVE/迷宮捜査』にも主演するなど、ドラマシリーズに数多く出演している。
昨年11月にサービスを開始したApple TV+はドラマシリーズのほか、本作品を含む映画のリリースを今後続々と予定している。今年のサンダンス映画祭でグランプリを獲得したアメリカの民主主義の健全性に迫るドキュメンタリー映画『Boys State(原題)』や、1960年代を舞台に、『アベンジャーズ』シリーズのファルコン役アンソニー・マッキーとニック・フューリー役サミュエル・L・ジャクソンの二人がアフリカ系の起業家に扮し、不動産売買で人種差別に立ち向かい、アメリカンドリームをつかむために奮闘する姿を描く実話『ザ・バンカー(原題:The Banker)』など。『ザ・バンカー』は3月20日(金)にリリースすることが発表されている。
飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍を続けるマハーシャラが主演する『Swan Song』は、今年の春に撮影開始予定。(海外ドラマNAVI)
Photo:『グリーンブック』© 2018 Universal Studios. 『ザ・バンカー』© 2020 Apple Inc. All rights reserved.