ホラー・ビデオゲーム「The Last of Us」ドラマ版を米HBOが製作「人類絶滅の危機を生き抜けるか?」

1986年4月に起きたチェルノブイリ原子力発電所の事故を描く『チェルノブイリ』のクリエイターが、米HBOで人気ホラー・ビデオゲーム「The Last of Us」のドラマ版を製作することが明らかとなった。米TV Lineが報じている。

2013年にリリースされた黙示録的な世界が舞台となるビデオゲーム「The Last of Us」。寄生菌の爆発的な感染により人口は激減し、都市は荒廃していた。20年もの間打ち捨てられていた都市は少しずつ植物に覆われはじめ、隔離された街から一歩外に出ると、いたるところで寄生菌に侵された"インフェクテッド(感染者)"たちがうごめいている。心と体を寄生菌に奪われた彼らの目的はただひとつ、生存者を攻撃して感染を広げることだけ――。

主人公は密輸業者のジョエル。エリーという10代の少女と出会ったジョエルが、少女を守るために時には殺人的な人間や感染して突然変異を起こしたクリーチャーと戦いながら、全米を旅する展開となる。

ビデオゲーム版で脚本・クリエイティブ・ディレクターを担うニール・ドラックマンが、『チェルノブイリ』のクリエイター、クレイグ・メイジンとタッグを組み、脚本・製作製作総指揮を務めるという。

ドラックマンとメイジンの他に共同製作総指揮に名を連ねるのは、キャロリン・ストラウス(『ゲーム・オブ・スローンズ』)とゲーム版に携わったエヴァン・ウェルズ。

『チェルノブイリ』は第71回エミー賞で10部門にノミネートされ、リミテッド・シリーズ部門の作品賞をはじめとする4部門に輝き、メイジンは同部門の脚本賞を受賞した。

その他にメイジンは、大ヒットコメディ映画『ハングオーバー』シリーズの第2作『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』と第3作『ハングオーバー!!! 最後の反省会』で脚本を担当。ダークホラー・ファンタジー映画『スノーホワイト/氷の王国』でもペンを執っている。

近年、人気ビデオゲームをドラマ化する企画が次々に立ち上がり、アンドレイ・サプコフスキのファンタジー小説を映像化したNetflixの大作ドラマ『ウィッチャー』も、ドラマ化する前にビデオゲームが世界的な大ヒットに。そして、米Showtimeではビデオゲーム「Halo」のドラマ版が進行中で、『アメリカン・ゴッズ』などに出演しているパブロ・シュレイバーが主演することが報じられていた。

インフェクテッド(感染者)と生存者。この二つの脅威と戦い、生き延びることはできるのか。ドラマ版「The Last of Us」に出演するキャストなどが決まり次第、続報をお伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『The Last of Us Remastered』PS4™のスクリーンショット©2013 Sony Computer Entertainment America LLC. Created and developed by Naughty Dog LLC