『HOMELAND』大好き編集部員が選ぶ、強烈過ぎるキャラクター15人!【ネタばれ】

「対テロ戦争」という題材を通して、現代のアメリカ、そして国際社会にはびこる根深い問題を掘り下げる米Showtimeの人気スパイ・スリラー『HOMELAND』。その最終シーズンとなるシーズン8が、いよいよ3月24日(火)よりFOXチャンネルにて日本独占・最速放送となる。2011年に初登場して以来、話題を呼び、人気を博し、高い評価を得てきた本作から、良いも悪いもひっくるめて、編集部の『HOMELAND』大好きライターが独断と偏見だけで選んだ15人。本作に欠かせない、強烈な印象を残したベストキャラクターを厳選してみました!(※本記事は、『HOMELAND』の重要なネタばれを含みますのでご注意を!)

15.ミラ・ベンソン(サリタ・チョウドリー)シーズン1~4&6

ソールの妻ミラは、貞淑とは対極にある...というのが個人的な印象。だけどソールはミラに夢中なんです。結局二人は別れてしまうわけなのですが、強い結びつきがあることは間違いなく、シーズン6でもミラは再登場します。ソールのお母さん的存在!?

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14.マギー・マティソン(エイミー・ハーグリーブス)シーズン1~4&7

キャリーの姉で精神科医のマギーは、キャリーの娘フラニーのことを第一に考える貴重な存在。色々な意味で厄介な妹を根気強く支えてくれる器の大きい姉がいてよかったと、彼女が登場するたびに実感します。何より、姉マギーが娘を育ててくれないと仕事を続けられないキャリー。もちろんシーズン8にも登場します。

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13.タスニーム・クレイシ(ニムラト・カウル)シーズン4

パキスタン外務省のキャリア官僚でありながら、諜報機関ISIと通じている役どころ。米国駐パキスタン大使の夫デニスを意のままに操ったり、米国からの強い要求に冷静に対処、なおかつ自分の要求はしっかりと通すところが、敵にしておくのが惜しいほど。そしてなんと! シーズン8のレギュラーキャストに名を連ねているのです。怖いけど、楽しみ!

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12.アンドリュー・ロックハート(トレイシー・レッツ)シーズン3&4

上院議員で、後にCIAディレクターになる出世街道まっしぐら...のはずだったロックハート。事あるごとに自身の保身を図り、キャリーたちの邪魔をしているのかと思うような振る舞いばかり。ところがシーズン4の襲撃事件でビビりまくった時の彼の行動はとても人間らしかった! 「そこで出ていくか?」と正直驚いたけれども... 自信の間違いに気づいたところは好感度アップでした。

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11.アストリッド(ニーナ・ホス)シーズン4~6

ドイツ連邦情報局(BND)勤務のアストリッドはピーター・クインの元彼女。初登場はシーズン4の11話。彼女を選んだ理由は、いつも情緒が安定していて、クインを助けてくれるから。ありがとう、アストリッド!

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10.マーサ・ボイド(ライラ・ロビンズ)シーズン4

米国駐パキスタン大使。大学教授をしている夫デニス・ボイド(マーク・モーゼス)の裏切りのせいで大使館が襲撃され、無抵抗な仲間が30人以上犠牲となる。次々と明らかになるダメ夫の正体にあきれ果てるマーサの表情はもう最高としか言えない...。トリビア:マーサはソールの元婚約者。

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9.ダール・アダール(F・マーレイ・エイブラハム)

CIAの重鎮にして謎が多すぎるオトコ。いい人だと思うと思いっ切り裏切られたり、悪いヤツだと思うと時々いいコトしたり...。でも基本、信用ならないヤツと思って間違いなさそう。テロだけで手いっぱいなんだから、せめてCIA内部くらいは安心させてよ!と思ったことは1度や2度ではありません。結局コイツに常に振り回されてる感満載。トリビア:シーズン6の第7話、クインとの会話で明るみに出た若い頃の二人の情事。「だがあれは合意の上だった」って...衝撃的でした。

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8.アリソン・カー(ミランダ・オットー)シーズン5

CIAのベルリン支局長。ヨーロッパを拠点に中東などにも幅広い人脈を持ち、現欧州担当部長のソールとは連携を取って仕事をしているキャリアウーマン。そしてちゃっかりソールにハニートラップを仕掛けていたりするあたりは本当に抜け目がない。基本女性をあんまり信用しないキャリー以外はほぼ全員彼女に騙されてしまっていました。結局彼女はロシアスパイだったわけですが、恋は盲目とはよく言ったもので、ためらいなく人を殺すような冷酷キャラの割に、「彼氏と南の島で暮らしたい」と逃避行を試みて、車のトランクに隠れてそのまま銃撃されて死んでしまうという...ある意味スパイの王道のようなお方でした。1シーズンしか登場していないのが信じられないくらい強烈な印象を残したキャラクター。

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7.ソール・ベレンソン(マンディ・パティンキン)全シーズン

キャリーの元上司。CIAでのキャリーの育ての親的存在で良き理解者でもあるソール。これまで二人には様々な確執が生じながらも、結局最も信頼し合う関係性を保っているのが不思議なところ。CIAでは長いキャリアを持つ実力者でテロリストには堂々としていて強いのに、オンナにはめっぽう弱くて脇が甘いのです。

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6.キャリー・マティソン(クレア・ディンズ)全シーズン

対テロセンターに所属するCIA特殊部員出身。双極性障害を患いながらも、前線でテロと闘う任務に就いています。キャリーがいなければ物語は始まらないとわかってはいるものの、自分でトラブルを呼び込んでいることも多い...。CIAを離れても過去の経験を活かした職に携わり、違う角度からテロとの戦いに関わっていて、テロ関連に対する彼女の嗅覚は天性のもの。個人的に気になるのは...あのブロンドで街中を動き回るのは目立ち過ぎだと思います!

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5.ファラ・シェラジ(ナザニン・ボニアディ)シーズン3~4

イスラム教徒だが、テロそのものを憎み、責任感・使命感が強く、家族の反対を押し切ってまでオペレーションに参加しているCIAの分析官。キャリーからの難題をこなしていく姿は、見ていて時々可哀そうになるほど...。そしてシーズン4での最期のシーンは、涙なしでは見られなかった...。

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4.アーサー・カーン(ラザ・ジャフリー)シーズン4

ISI(パキスタン軍統合情報局・諜報機関)の大佐で、正義の味方的存在。表立って国を裏切ることはしないが、正しいと思う事を自分の良心に従って行動できる、信用できるキャラ。米国大使の夫で大学教授のデニスがスパイだとキャリーに教えたり、早まった行為に出るキャリーをおさめてくれたり...と良いところしか見つからない貴重なキャラ。

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3.マックス・ピョトロフスキー(モーリー・スターリング)S1~4、6、7

CIA職員からフリーのIT技術者になったマックス。兄ヴァージルと協力してキャリーやソールを何かと手助けしてくれていた。ちょっと気弱で、キャリーに立てつくことはほとんどなかった彼が意外な一面を見せたのはシーズン4。好意を抱いていたファラの身代わりになろうとしたときは胸キュンでした。そしてファラが亡くなった後、キャリーに「君は意地悪だ、彼女を認めてやらず、常に厳しく接した。一度くらい褒めてやってもよかっただろ、短い言葉で良かったのに。本当に頑張ってたんだから」と言ったとき、私もうなずきました。無口だけど秘めた闘志があり、シーズンを進めるごとに頼りになる姿を見せてくれるオトコ。常識的で子守りもできます! シーズン5以外は全シーズン登場。もちろんシーズン8にも。

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2.ニコラス・ブロディ(ダミアン・ルイス)シーズン1~3

8年間イラクで捕虜になっていたアメリカ海兵隊軍曹ブロディ。彼のアメリカへの帰還とともに『HOMELAND』が始まりました。監禁や拷問を耐えてようやく戻ってきたはずなのに、彼を取り巻く設定や心情が複雑過ぎて、敵なのか味方なのか、凄くわかりづらくて見ていて辛かった! そんなわけで最初はどうも好きになれなかったキャラクターでしたが、心身ともにボロボロになり、常に誰かに利用されているブロディにいつしか同情を覚えるようになり...そしてシーズン3の最後でまさか準主役とも言える彼がこんな残酷な死に方をするとは想像もしなかった筆者は、このシーンを見て「ヤバい‥このドラマ本気だ」と思いました(汗)。トリビア:シーズン4でほんの一瞬だけ登場!

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1.ピーター・クイン(ルパート・フレンド)シーズン2~6

CIA特殊部隊のエリートスナイパーだったクイン。当初は分析官として身分を偽りキャリーたちの様子を探っていましたが、彼女の能力を認め、次第によき理解者となっていくように。シーズン4のパキスタンでキャリーと共に戦い、彼女への想いを深めるようになったピーターはキャリーへの想いを告白するも、返事を待たずしてシリアでの特殊任務に赴き...。仕事に対する強い責任感や使命感は最初からずっと変わらない。しかしシーズンを進めるごとに繊細で、優しくて、人間味のあるところが際立ってきたキャラクター。ピーターを語る上で忘れられないのはシーズン5の最後のビデオ。直視できなかった...(泣)。

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リストを見てお気づきかもしれませんが、個人的に「盛り上がりが多く、クインがキレッキレ」なシーズン4がお気に入りのため、自然とそのシーズンからのランクインが多くなっております。お許しを...。

他にも、キャリーに何故か夢中な財団の理事オットー・デューリング(セバスチャン・コッホ)、そしてキャリーにはもったいないほどイケメンでイクメンな財団の顧問弁護士ヨナス・ホランダー(アレクサンダー・フェーリング)、登場の仕方が半端なく恐ろしかったのに意外と人情派のイラン革命防衛隊司令官マジッド・ジャバディ(ショーン・トーブ)、いいヒトだと思ったのに...FBI捜査官ダンテ・アレン(モーガン・スペクター)や、意外と頭がカタい米国大統領エリザベス・キーン(エリザベス・マーヴェル)、やりたい放題の政治活動家ブレット・オキーフ(ジェイク・ウェバー)などなど...『HOMELAND』に登場するキャラクターは語り始めたらキリがない!

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『HOMELAND』最終シーズンとなるシーズン8はいよいよ3月24日(火)よりFOXチャンネルにて日本独占・最速放送! そして最新シーズン放送開始に先駆けて、3月15日(日)と22日(日)よりシーズン7の全話一挙放送も決定。詳細はFOX チャンネル公式サイト(https://tv.foxjapan.com/fox/)にて。

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