『HAWAII FIVE-0』アダム・ノシムリ役イアン・アンソニー・デイル、作品に込めた想い

常夏のハワイを舞台に、特別捜査チームFIVE-0の活躍を描く大ヒット犯罪捜査ドラマ『HAWAII FIVE-0』。現地時間4月3日(金)の放送をもってその10年の歴史に幕を閉じたが、シーズン8からレギュラーに昇格したアダム・ノシムリ役のイアン・アンソニー・デイルが、本作への思いを改めて語った。米E!Onlineが報じている。

イアンはシーズン2より本作に出演。ヤクザの元頭という生い立ちから、様々な苦悩を抱え、FIVE-0に参加。グレイス・パーク演じる妻のコノの夫にもなっていた。そんなイアンが一番印象に残っているロケは、やはり最終回のようだ。

「10年間もあれば、数え切れないくらいの裏話があります。ですが、私にとって一番印象に残っているのはやはり最終日ですね。私たちは住宅街で撮影していて、そこを通行禁止にしていました。そして最後のシーンが終わった時、スタッフ全員が道に繰り出して、大きな円陣を組んだのです。山々を背景に太陽が遠くに沈んでいた時、私たちは皆、手をつないでハワイアンソングを歌いました。島とお互いに、そして共に過ごした時間のおかげで多くの祝福と幸運に恵まれたことに感謝しました。非常に美しく、この作品にぴったりの別れの告げ方だったと思います」

想像するだけでも素晴らしい光景のラップアップだが、この作品が大ヒットしていると実感した瞬間についても述べた。「これまで50以上もの映画やテレビ番組に出演しているけれども、たった数話『HAWAII FIVE-0』に出ただけでどこに行っても、自分のことをわかってもらえるようになったのです。その時に、この作品は世界中で非常に人気があるのだとわかりました」

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Tonight marks my return to a show that for seven years has given me so many wonderful opportunities in my life and career. The opportunity to discover a land and a culture that has enriched my spirit and soul. The opportunity to collaborate and grow with a company that proves year in and year out to be the very best in the business. The opportunity to be part of a show that demonstrates how success can be achieved through diversity. And most importantly, the opportunity to develop deep and lasting friendships with so many of the cast, producers, and crew here on this enchanted island. And although some of those I"ve grown closest to have moved on to new adventures of their own and I will miss them dearly, I look forward to honoring their legacy by continually striving to represent strength and positivity through my portrayal of Adam Noshimuri just as they did with their characters. To those who have paved the way and blessed me to continue on this journey, to Peter, to CBS, the cast and crew, and all our amazing fans around the world who have welcomed me back and made me feel right at home, Mahalo. #H50

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また、俳優たちが作品終了時に持ち帰る記念の品として、イアンはFIVE-0のバッジをあげた。このバッジだが、撮影中は家に持って帰れず、毎日現場で支給され、終わる時には回収されていたという。その作業を行っていた人たちのことを覚えておくためにもバッジを持って帰ったのだと明かす。

「アダムは善人になろうとしているのに、いつも運の悪い時に運の悪い場所にいたと思います」と自身の演じたキャラクターを振り返るイアンだが、アダムのある点が気になっていると伝えた。

「アダムとスティーヴは、いい友情を築き上げていたと思います。お互いを尊敬していますし。ですがシーズン10で、アダムのある決断が二人の関係に亀裂を生むことになるのです。もちろん、それは最終話までには解決するのですが、それでもファンの皆さんは、あの二人が完全に元のような仲になっているのかを確認することができないのです。二人の関係が修復されているところを見られたらとは思っています」とファイナルの展開について気になるコメントを残した。

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「アダムに別れを告げるのは本当に辛いです。優しい心を持っているのにバッドボーイのようなところがあるキャラクターで、演じていてとても楽しかったです」アダムと同様に、キャストやスタッフと離れるのも残念だというイアン。

「本当に、この作品の全員がオハナ(家族)となりました。10年も一緒にいるのですからね。アロハ・スピリットは永遠です。とても寂しいです。そして、このハワイという場所も。今までの人生で、これほど故郷と感じるような場所はありませんでした。ハワイは私を受け入れてくれて、地元の人間のように接してくれました。普通は皆、ハワイに旅行に行くことを夢見ますが、私はこんな素晴らしい場所に9年も住めたのです。おそらく、またすぐにハワイに戻ってくるでしょう」

イアンはこのファイナルシーズン第15話で初めて監督も務めるなど、何もかもが素晴らしい経験になったようだ。ついにアメリカでファイナルを迎えた『HAWAII FIVE-0』。シリーズ通算240話目となる最終回は4月3日(金)に2時間スペシャルで10年の幕を閉じた。(海外ドラマNAVI)

Photo:イアン・アンソニー・デイルのInstagramより