『Empire』ファイナルシーズン、予定より2話早く完結へ...「いつか正式な結末を」

音楽業界を舞台に、家族の確執や権力争いを描く米FOXの大ヒットドラマ『Empire 成功の代償』が、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の影響で、予定より2話早くファイナルシーズンが完結することになった。それを受け、クリエイターが「いつかは正式な結末を」と望みを口にしている。米Deadlineが報じている。

『Empire』のファイナルシーズンは、FOXで4月21日(火)に放送される第18話「Home Is on the Way(原題)」をもって幕を閉じることになった。

シリーズでクリエイター兼製作総指揮のダニエルズとダニー・ストロングが、思いがけずファイナルシーズンが早めに終幕を迎えることについて胸内を吐露している。ダニエルズは、「製作チームが望んでいたフィナーレを撮影することができずに心が痛むよ。少なくとも今のところは...」とコメント。

ストロングは、「製作チームのみんなが気に入っていた、計画された結末があったんです。願わくば、いつかそのエンディングを撮影して、シリーズに正式な結末を与えることができればよいのですが」と述べた。

もともと、ファイナルシーズンは全20話で完結する予定で、その最終話で今まで明かされなかった謎の真相が描かれる予定だったというから、製作チームにとっては無念としか言いようがないだろう。

それだけでなく、オリジナルキャストであり5シーズンにわたりジャマル・ライオンを演じたジャシー・スモレットが、2019年1月に起きたヘイトクライムの自作自演疑惑で起訴されシリーズを解雇、製作チームはファイナルシーズンの筋書きを変更する必要に迫られていた。今年2月には再び起訴されていた。よって、クリエイティブ・チームにとっては、心中穏やかではない最終章となってしまったようだ。

新型コロナウィルスの感染拡大による製作中断でファイナルシーズンが影響を受けたドラマは『Empire』だけではない。米CWの『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』も20話のうち18話しか撮影できず、今シーズンは13話のみ放送して、第19&20話を撮影し終えてから残りの7話を今後オンエアする予定だという。(海外ドラマNAVI)

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