リズの祖父役ブライアン・デネヒーの死で『ブラックリスト』はどうなる?クリエイターがコメント

出演作が180本以上に上るベテラン俳優のブライアン・デネヒー(『ランボー』『ロミオ&ジュリエット』)が4月15日(水)に永眠したという残念な知らせが届いたことは、当サイトでもお伝えした通り。80代になっても亡くなる直前まで俳優活動を続けていた彼が出演中だった人気サスペンスドラマ『ブラックリスト』は、どんな影響を受けるのだろうか? クリエイターのコメントを米Deadlineが伝えている。(※本記事はシーズン7の展開を示唆しておりますのでご注意ください)

『ブラックリスト』で、エリザベス・"リズ"・キーンの祖父でありカタリーナ・ロストヴァの父親でもある元KGBエージェントのドミニク・"ドム"・ウィルキンソンを演じていたブライアン。シーズン3で初登場したドムはその後も度々姿を見せ、現在米NBCで放送中のシーズン7でもすでに2話にわたって登場していた。ドムは現時点でまだ生きているはずだが、演じるブライアンが逝去したことで今後はどうなるのだろうか?

そんなファンの疑問に答えたのは、クリエイターのジョー・ボーケンキャンプ。「ファンはまたブライアン(ドム)に会えるよ。現在手元にある、すでに撮影した素材を使ってシーズンフィナーレを完成させるべく作業中なんだ」

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で製作が中断になった時、『ブラックリスト』は全22話予定のシーズン7において第19話を撮影しているところだった。その第19話にブライアンはもともと登場する予定で、撮影中断を受けて急遽シーズンフィナーレとなる見込みの同エピソードが彼演じるドムにとって最後の登場回となるようだ。なお、同作はすでにシーズン8の製作が決定している

NBCはまた、本日17日(金)の夜に放送される第15話には間に合わないかもしれないが、番組内でブライアンへの追悼を予定している模様。

そんなブライアンの死を多くの俳優が悼む中、『ブラックリスト』ファミリーもコメントを寄せている。

リズ役のメーガン・ブーンは彼とのツーショット画像を投稿し、「ブライアン・デネヒー、安らかに眠って。あなたには唯一無二の才能と魅力と冷静さがあった。アメリカを代表する偉大な俳優と、その人が演じた最後の役として一緒に仕事ができたなんて、私は本当に幸運よ」と"祖父"の死を惜しんだ。

ハロルド・クーパー役のハリー・レニックスは、ドムを演じるブライアンの画像に、「『ブラックリスト』での彼の役をブライアン以上にうまく演じられる俳優はいない。それは、彼が演じてきたすべての役に言えることだ」とのコメントを添え、その才能を称えた。

アラム・モジタバイ役のアミール・アリソンは、ブライアンと同じ大学に通っていた縁で共演前に会ったことがあったという。「僕のコロンビア大学の卒業式で、ブライアンは美しいスピーチをしてくれた。彼のブロードウェイでの『セールスマンの死』における素晴らしい演技も見たよ。それから17年後、『ブラックリスト』で一緒に仕事をすることができた。彼はここでもキーになるキャラクターを演じていたね。冥福を祈るよ」

ボーケンキャンプと製作総指揮のジョン・アイゼンドレイスは「ブライアンを『ブラックリスト』ファミリーに迎えることができて、我々は本当に運が良かった。彼はこの重要な役に深みと人間味をもたらしてくれたからね。(亡くなったことは)大きな損失だよ。このシリーズの全員が、もともとブライアンのファンだったんだ。残念だよ」とのコメントを発表。脚本家チームも「ブライアンはファンタスティックな俳優であり理想的な仕事相手でした。彼のおかげで作品はいっそう素晴らしいものになりました」と感謝している。

ブライアン演じるドムの姿を今一度見ることができる『ブラックリスト』シーズン7は、スーパー!ドラマTVで4月28日(火)22:00より独占日本初放送。(海外ドラマNAVI)

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『ブラックリスト』
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