『アウトランダー』サム・ヒューアン、6年間イジメや脅迫に苦しんできたと告白

大人気のファンタジー・ロマンスドラマ『アウトランダー』のジェイミー・フレイザー役でブレイクを果たした英国俳優サム・ヒューアンが、6年間イジメや脅迫に苦しんできたと告白している。米Entertainment Weeklyが報じた。

サムは今月16日(木)、InstagramとTwitterに、2014年にベストセラー小説を原作とする『アウトランダー』に主演するようになって以来、これまで6年にわたってネットでイジメや嫌がらせに遭ったり、ストーカー行為を受けた上、デマを流されたとの長文メッセージを投稿。実は同性愛者なのにそれを隠しているだとか、金銭面でファンが誤解するような言動をしたなどと身に覚えのないことで理不尽に非難された上、新型コロナウイルスのパンデミックが起きる前に旅行で訪れていたハワイにパンデミック発生後にそのまま残った決断についても、自主隔離のルールを守っていないと批判されたといったことが綴られている。

彼自身だけでなく彼の家族や友人、共演者も、熱狂的なファンによって個人的な中傷やストーカー被害に遭ったほか、個人情報を流出されたり、卑劣なデマを流され、ついには殺すと脅迫されたことから、今回声明を発表すると決めたという。サムは、「僕は途方に暮れていて、動揺し、傷ついているから声をあげなければならない。(中傷や脅迫は)僕の人生と精神状態に影響を与え、日々の懸念となっていた...。今まで何も言わなかったのは人間性を信じていて、そういった人々がいつかいなくなることを願っていたからだ」と、苦しい胸の内を打ち明けた。

長文メッセージの最後では、応援してくれるファンに向けて「いつも支えてくれて本当にありがとう。心の底から感謝しているよ」とお礼を言い、「どうか気を付けて。そして自分やほかの人を思いやろう」と呼びかけた。

すると、彼の投稿を受けてファンたちがTwitterで支援キャンペーン「#WeStandwithSam(#サムを支える)」をスタート。さらに『アウトランダー』の共演者や関係者からも同情とサポートの声が寄せられている。

イアン・マレーを演じたスティーヴン・クリーは、「サムのような、僕が知っている中で最も素晴らしくて前向きな人間の一人が、このような投稿をしなければならないと感じるところまで来たことが悲しすぎる」とツイート。

原作者のダイアナ・カバルドンは「一部の人がどう考えているかは知らないけど、サムの私生活に関して他の人が口出しすることじゃないわ」と、行き過ぎた行為に釘を刺した。

そしてサムの相手役クレアを演じるカトリーナ・バルフは、「サムがこんなことを言わなければならないなんて悲しいわ。こういう底意地の悪い言動は学校生活にしかないかと思っていたけど、残念ながら非常に小さなグループが酷いデマをまき散らすことにエネルギーを費やしているようね。そういった人は、そのネガティブなエネルギーを使って地元のチャリティ活動に参加すべきじゃないかしら...。それに正直なところ、私たちのことが嫌いなら、世界は大きくて美しいのだから、自分が好きなものを見つけて楽しめばいい。シンプルよね。人生は短いわ。なぜ、憎むことで時間を無駄にするのかしら」とツイートしていた。

彼ら以外にも、ブリアナ・ランダル役のソフィー・スケルトン、ジョン・グレイ役のデヴィッド・ベリー、ロジャー・ウェイクフィールド役のリチャード・ランキンといった共演者のほか、プロデューサーたちがサムへ励ましとサポートのメッセージを送っている。

『アウトランダー』は米Starzにて毎週日曜日にシーズン5が放送中、日本でもHuluにて順次配信中だ。すでにシーズン6の製作が決定しているが、一刻も早く、サムをはじめとした関係者が気持ち良く働ける状態になってほしいものだ。(海外ドラマNAVI)

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『アウトランダー』
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