『ウォーキング・デッド』元キャスト、あんまりな方法で自分の死を知らされていた...

米AMCの大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』はキャラクターの死亡率が高いことでも知られるシリーズだが、あるキャストが自分の演じるキャラクターが死ぬことを知らされた方法に不満を漏らしている。英Digital Spyが報じた。

シーズン3で計7話にわたりオスカー役で出演したヴィンセント・ウォードは、Commando TVのインタビューの中で、自分が演じるキャラクターが殺されることを撮影寸前まで知らずに大きなショックを受けたと明かしている。

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彼が演じたオスカーは、シーズン3でリックやダリルといった主要キャラクターと大きなストーリーラインに関わっていたため、ヴィンセント自身もしばらくは続投できるものと思っていたという。そのため、第8話「悲しい再会」の脚本を読んで、オスカーが命を落とすことを知って驚きを隠せなかったそうだ。

「オスカーが殺されるなんて思いもしなかった。僕が怒った理由は、誰も教えてくれなかったからだ。撮影に臨む前にメイク室にいた時、そこに脚本が置いてあったから取り上げて自分の役名を追いながら読み進めていくと、最後に『オスカー死す』と書いてあった。‟何だって!?"と驚いて、思わず脚本を床に投げつけてしまったよ」と、あまりにも味気ない形で自分の死を知った瞬間を回想するヴィンセント。

ただし、「番組側を擁護すると、契約にサインする時に、何話ぐらい出演するかは一応教えてもらえるんだ」と語っているように、事前にオスカーがどのくらい生き永らえるかについてのヒントは貰っていたようだ。しかし、オスカーがリックたちと絡んでいたことから予定より長く出演できるのではと希望を抱いてしまったようで、「自分の中では‟OK。オスカーは主要キャラクターと一緒に行動しているから、これならしばらく出演できるかもしれない"と思っていたのに、そうはならなかった」と当時の胸中を明かす。

『ウォーキング・デッド』のレギュラークラスのキャストが退場する場合、その1ヵ月ほど前にスタッフから教えてもらえるようだが、ヴィンセントのようにゲスト出演だとその限りではないのかもしれない。ただ、同じようにキャラクターの死亡率が高い『ゲーム・オブ・スローンズ』の場合はある程度重要なキャストでも脚本を貰うまで自分の生死を知らないこともあるようで、ある人は自分が演じるキャラクターの死を共演者から聞いたと明かしていた。

ともあれ、ヴィンセントは作品に対してネガティブな感情は抱いていないそうで、「恨みはないよ。素晴らしい時間を過ごしたからね。もう少し長く出演できるだけのことはしたと思っていたから、降板した後は少し落ち込んだけど」と述べている。また、ゾンビ作品が嫌になったりもしていないようで、あるウイルスのせいで住民たちがゾンビに変わってしまう中、感染していない者たちは生き残りをかけて戦うという2021年全米公開予定のホラー映画『86 Zombies(原題)』に参加することが決まっている。

『ウォーキング・デッド』のシーズン10は、新型コロナウイルス(COVID-19)により製作が中断されたことで最終話のポストプロダクションを完了できなかったため、本来シーズンファイナルだった第16話が放送されていない。その最終話に関しては、ロックダウン解除後に作業を再開し、今年の後半にオンエアされる予定だ。(海外ドラマNAVI)

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『ウォーキング・デッド』
(C)Blake Tyers
(C)Gene Page/AMC