アメコミ巨匠クリエイター、100万ドルを製作スタッフに寄付!

『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』『SUPERGIRL/スーパーガール』『レジェンド・オブ・トゥモロー』という一連の人気DCドラマで企画・製作総指揮を務めるグレッグ・バーランティ。新型コロナウイルス(COVID-19)で撮影の中断などを余儀なくされている業界関係者を支援するための基金に100万ドル(約1億600万円)を寄付したことが明らかとなった。米Hollywood Reporterが報じている。

4月29日(水)にバーランティが発表した声明によると、彼の抱える17の作品のスタッフ5000人に、総額60万ドル(約6380万円)を支給。その中でもロケの中断によって仕事がなくなり収入がなくなってしまった人たちに直接支払われるという。まずは中断されている『Batwoman(原題)』『THE FLASH/フラッシュ』『Doom Patrol』『リバーデイル』『The Flight Attendant(原題)』『SUPERGIRL/スーパーガール』『Prodigal Son(原題)』の関係者が最優先され、その後さらに『All American(原題)』『ブラックライトニング』『The Girls on the Bus(原題)』『Katy Keene(原題)』『レジェンド・オブ・トゥモロー』『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』『Stargirl(原題)』『Superman & Lois(原題)』『Titans/タイタンズ』『YOU ―君がすべて―』などの作品へのファンドレイジングを立ち上げるという。

100万ドルの残り40万(約4255万円)ドルは「Motion Picture Television Emergency 基金」「SAG-AFTRA COVID-19 Disaster 基金」「The Actors 基金」を通してキャスト、俳優、失業中のスタッフなどエンターテイメント業界関係者の健康保険などに充てられる。

ワーナーブラザースに所属するバーランティのこの決定は、先月ワーナーメディアが創設した総額1億ドル(約1兆637億円)の基金に続くもので、撮影中止や閉鎖の影響を受けた映画やTV業界やスタッフをサポートするものだ。その他ハリウッドの大手企業も同様の支援を行っている。

スタッフらに宛てたメールで、バーランティは以下のように述べている。「私たちは今、現代史で前例のない瞬間を生きています。COVID-19の世界的大流行は、私たち自身を含む世界中の命、国、企業に壊滅的な打撃を与えています。皆さんがいつ仕事に戻れるのかわからないこの状況は、財政的にも感情的にも不安定になることでしょう。私のプロダクション下におけるすべての人のために、最善を尽くすことが重要だと思っています」

その後、寄付金額について語ったバーランティは、「他に質問、懸念、また皆のために役に立てるアイディアなどあれば是非お知らせください。最善を尽くします。それまでは、安全を確保し、私たち全員が再び共に働ける時を非常に楽しみにしており、その計画していることをご理解ください」と括った。(海外ドラマNAVI)

Photo:『THE FLASH/フラッシュ』©THE FLASH and all pre-existing characters and elements TM and (c) DC Comics. The Flash series and all related new characters and elements TM and (c) Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved./『YOU ー君がすべてー』©Netflix/『リバーデイル』©Netflix