米Freeformがパンデミックに発想を得たロマコメドラマを製作

米Freeformが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックから発想を得て、社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)をテーマにした恋愛コメディドラマ『Love in the Time of Corona(原題)』を製作することが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

ノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説「コレラの時代の愛(Love in the Time of Cholera)」をもじった『Love in the Time of Corona』は、新型コロナウイルスの感染拡大により社会的距離を置かなければならなくなった時期に、登場人物たちが愛やセックス、絆を求める姿が描かれる4話構成のミニシリーズだ。

自主隔離を余儀なくされたアンサンブル・キャラクターが紡ぐ複数の物語が交錯し、ルームメイトとのカジュアルな肉体関係が可能なのか思いを巡らせる人や、この機会に元恋人と距離を置こうと決める人が登場するという。

ファミリードラマ『フォスター家の事情』の製作総指揮・脚本を手掛け、ロマコメドラマ『恋するインターン』でもペンを執ったジョアンナ・ジョンソンが指揮を執る。同作は、物語の背景に同調してリモート技術を利用して撮影され、Freeformにて8月に放送開始予定。

Freeformの番組編成部門のエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるローレン・コラオは、「全世界で人と6フィート(約2m)の距離を空けるよう言われる中、愛し愛されることを学ばなければならない世代にとって完璧な番組です。今課せられている制約は困難なものですが、そこから素晴らしい創造性が生み出され、ジョアンナが本作をFreeformにもたらしてくれたことに感謝しきれません」と述べている。

そしてジョンソンは「愛とは人が求める根源的なもので、核になるものでもある。コロナの時代にそれを見つけようとすることは一風変わった挑戦かもしれないけれど、そこから素晴らしいラブストーリーが生まれたり、思いやりにあふれた行為を生み出すことはできるはずよ」とコメントしている。

本作のほかにも、新型コロナウイルスによる自主隔離生活をテーマに様々な作品が生まれ始めている。人気コメディドラマ『ジ・オフィス』の製作チームがテレワーカーを描く職場コメディを製作中で、ブラックコメディドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のクリエイターであるジェンジ・コーハンがNetflixで『Social Distance(原題)』を、刑事ドラマ『刑事ファルチャー 失踪捜査』の製作総指揮・脚本を担うジェフ・ポープが英ITVで『Isolation Stories(原題)』を作ることも報じられている。(海外ドラマNAVI)

Photo:

ニューヨークで社会的距離を保つ人々
(C)NYKC