「38もの恐怖症を持つリハビリ中の元天才刑事」というユニークな主人公エイドリアン・モンクの異色の名探偵ぶりが人気を集めた犯罪捜査ドラマ『名探偵モンク』。米USA Networkにて2002年から2009年まで続いた本作の主人公がバラエティ番組で復活し、同役を演じたトニー・シャルーブが再びモンクに扮した。米TV Lineが報じている。
これはチャリティを目的としたもので、人気コメディドラマ『宇宙探査艦オーヴィル』のクリエイター兼主演のセス・マクファーレンが司会を務める米NBC系の動画配信サービス、Peacockの『At-Home Variety Show(原題)』というバラエティ番組で配信された。このエピソードでトニーは強迫性障害を抱えるおなじみのモンクとして登場。新型コロナウイルスの感染に怯え、自宅に引きこもる姿が描かれている。(下の動画の1:40頃からモンクの特別エピソードがスタート)
おなじみのテーマソングとともに始まった特別エピソードの中で、モンクはTVでコロナに関するニュースを見て心配になり、手を延々と洗い続け、靴下を履く際には手袋はもちろん、足袋(?)まで使用。果物を食洗機で洗い、郵便物はパスタトングで掴んだ後、開封する前に電子レンジに入れて加熱し殺菌消毒する始末。パソコンで仲間と会話するシーンでは、ナタリー・ティーガー役のトレイラー・ハワード、リーランド・ストットルマイヤー警部役のテッド・レヴィン、ランドール・ディッシャー警部補役のジェイソン・グレイ=スタンフォードも登場。モンクに元気かと尋ねる3人に彼は「ソーシャル・ディスタンスだよ」と言ってパソコンの画面にも近寄ろうとしない有様だ。ディッシャーがアレルギーでくしゃみをしたら、パソコンの画面越しなのに部屋で逃げ惑うモンクの姿が描かれている。
そんな約5分のミニエピソードの後に登場したトニーは、以下のような驚くべき事実を述べた。「皆さん、トニー・シャルーブです。今は、誰もがモンクのような状態になっていることでしょう。ところで、実は私と妻のブルックはコロナに感染していました。非常に大変な数週間でしたが、私たちよりも症状が酷い方々もたくさんおられます。(部屋の外から拍手が聞こえてきて)あ、7時ですね。医療従事者の皆さんにお礼を言う時間になりました。皆さんも、気をつけてください。家にいましょう、そして正気を保ちましょう」と言った後、ベランダに出て他の人と同じように拍手をして最前線で闘う医療従事者へ感謝した。
短いエピソードではあるが、モンクがもし今を生きていたらきっとこうであろうという内容で、ファンでなくても楽しめるものになっている。(海外ドラマNAVI)
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『名探偵モンク』
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