『ホワイトカラー』のリバイバルに向かい風!?あの放送局が方針転換

大人気リーガルドラマ『SUITS/スーツ』やスタイリッシュな犯罪捜査ドラマ『ホワイトカラー』、一風変わった犯罪捜査ドラマ『名探偵モンク』、犯罪スリラードラマ『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』など、人気や評価の高い作品を生み出してきた米ケーブル局のUSAネットワークが、脚本なしの番組に重点を置く方向性を打ち出し、ドラマ2作品をキャンセルした。米Deadlineが報じている。

NBCユニバーサルの傘下にあるUSAネットワークは、今後NBCユニバーサルが脚本のあるドラマでなく、生放送や脚本なしのリアリティ番組やゲーム番組に重点を置くという形に方針転換する戦略に伴い、映画のドラマ版となる『パージ』を2シーズンで、映画『ジェイソン・ボーン』シリーズのドラマ化となる『トレッドストーン』を1シーズンで打ち切った。

両シリーズともに高額の製作費に比べて視聴率が見合わなかったこともキャンセルの理由の一つで、この戦略はUSAネットワークに限った話ではない。米TurnerやA+E、ViacomCBSといった他のケーブル局も方針を変えつつあり、広告収入を基本にしたビジネスモデルでケーブル局の運営を維持するのが困難になってきているからだという。

そのため、USAネットワークではプロレス番組『WWE Raw』やリアリティ番組『Chrisley Knows Best』のような人気番組を強化していくのに加えて、すでに恋愛リアリティ番組『Temptation Island』とダイエット番組『The Biggest Loser』のリブート版を製作し始めている。

ドラマシリーズの製作を減らしていく予定のUSAネットワークだが、今後『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-』シーズン2が6月2日(火)より放送されるほか、マイロ・ヴィンティミリア(『THIS IS US』)が実在したスタントマンを演じるリミテッドシリーズ『Evel(原題)』が待機中だ。

なお、4月下旬に『ホワイトカラー』のクリエイターが「ニールを引退から引きずり出す時」と発言。それに対して主人公ニール・キャフリーを演じるマット・ボマーも乗り気のコメントを投稿したことから、リバイバルの可能性を示唆しているのではないかと報じられた後、5月8日にはマットをはじめとした同作のキャストたちが顔を合わせてチャリティ番組に登場していた。放送局であるUSA ネットワークの方針転換が、噂されるリバイバルの向かい風になるか気になるところだ。(海外ドラマNAVI)

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『ホワイトカラー』
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