『9-1-1:LA救命最前線』新シーズンにコロナウイルス関連のストーリー

『Glee/グリー』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』のクリエイター、ライアン・マーフィーが手掛ける米FOXのレスキュー・ヒューマンドラマ『9-1-1:LA救命最前線』。すでにシーズン4までの更新が決まっている本作に、新型コロナウイルスに関係するエピソードが盛り込まれることが明らかになった。米TV Lineなど複数のメディアが報じている。

同作は、米ロサンゼルスを舞台に日本でいう110番、119番の役目を兼ね備えたアメリカの緊急通報ダイヤル911番をテーマに、従来なら姿の見えない脇役となりがちな救命オペレーターが受ける通報を軸に、その最前線で奮闘する消防士&警察官の姿をこれまでにない視点で描いたドラマ。

脚本家チームの間では、オンラインでこのことに関して議論がなされていたようだが、脚本と製作総指揮を担うティム・マイナーは以下のように語った。

「この話を作品にしないといけないと感じました。救急医療の第一線で働いている人たちを描いたものなのに、このパンデミックが起こっている現実を避けるのはおかしいからです」

現時点では、シーズン4のどの時期のエピソードになるのか、具体的なストーリーなどはわかってない。だがマイナーはこう続ける。「同作のキャラクターが経験する非常事態は、視聴者がすでに経験したことになります。フラッシュバックのようにその時の光景が思い出されるものになりますね。我々がこの撮影ができるようになっているころには、世の中のビジネスも再開していることでしょう。ですが、このウイルスにこの作品が支配されるような内容ではありません。キャラクターたちが、このような状況下でも人生は続いていくものだということを語るようなものになるかもしれないですね」

本国で5月11日(月)に最終話の放送が終了したシーズン3は、FOXのドラマの中でも、最も視聴されている作品のひとつとなった。そんな『9-1-1』には、ゴールデン・グローブ賞受賞&アカデミー賞ノミネート経験もあるアシーナ・グラント役のアンジェラ・バセット(『TINA ティナ』)をはじめ、ボビー・ナッシュ役のピーター・クラウス(『シックス・フィート・アンダー』)、チムニー役のケネス・チョイ(『サン・オブ・アナーキー』)、マディ役のジェニファー・ラヴ・ヒューイット(『ゴースト ~天国からのささやき』)、バック役のオリヴァー・スターク(『バッドランド ~最強の戦士~』)らが出演。そして第17話と第18話には、シーズン1で降板したアビー・クラーク役のコニー・ブリットンがカムバックし、ファンを沸かせた。

撮影のプロダクションがいつ再開されるか不明だが、シーズン4も期待して待ちたい。日本では、『9-1-1:LA救命最前線』シーズン3をFOXチャンネルにて6月23日(火)22:00より日本初放送。シーズン1と2の一挙放送は5月30日(土)21:00より4週連続で放送する。(海外ドラマNAVI)

TSUTAYACTA02.png

Photo:『9-1-1:LA救命最前線』 (C) 2019-2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.