2017年にスタートした米CBS All Accessの『スター・トレック:ディスカバリー』のスピンオフとなる『Star Trek: Strange New Worlds(原題)』が製作されることが決定した。本家でお馴染みのキャラクターが複数登場し、クリエイターが「楽観的で気まぐれになる予定」と語った。米Varietyが報じている。
『Star Trek: Strange New Worlds』で中心となるのは、クリストファー・パイク船長とスポック、ナンバーワンの3人で、演じるアンソン・マウント(『SAFE/セイフ』)とイーサン・ペック(『ゴシップガール』)、レベッカ・ローミン(『アグリー・ベティ』)が続投する。
Prepare to board the U.S.S. Enterprise @ansonmount @ethangpeck @StarTrek @startrekcbs @CBSAllAccess pic.twitter.com/ROWlL6mnTk
-- Rebecca Romijn (@RebeccaRomijn) May 15, 2020
スピンオフのタイムラインは、U.S.S.エンタープライズ号にジェームズ・T・カークがやってくる10年ほど前に設定され、『ディスカバリー』で共同クリエイターを務めるアレックス・カーツマンが引き続きクリエイターを担い、アキヴァ・ゴールズマン(『スター・トレック:ピカード』)、ジェニー・ルメット(『スター・トレック ショートトレック』)らが製作総指揮を務め、3人が共同で脚本を手掛ける予定だ。
パイク、ナンバーワン、スポックが『スター・トレック:ディスカバリー』に登場したのは昨年配信されたシーズン2から。ゴールズマンは「ファンから3人への愛が溢れていることを聞いた。それは意味するものだった。彼ら象徴的なキャラクターは『スター・トレック』のカノンで深い歴史があるが、彼らの物語は多くは語られていません」とスピンオフを製作するきっかけについて語った。
また、ゴールズマンはそのスピンオフのコンセプトについて、「我々は、いくつかの古典的な"トレック"の値に引き戻して楽観的に、そして気まぐれになるつもりだ。明らかに、我々はキャラクターと物語の構築におけるシリーズ化された性質を利用するが、新スピンオフは『ディスカバリー』や『ピカード』よりも選択が自由になると思う」とコメント。
さらにゴールズマンは、『Star Trek: Strange New Worlds』が3番目のドラマシリーズ『スター・トレック/ディープ・スペース・ナイン』よりも、オリジナルシリーズに近いと述べている。「我々は本当に終わりのない物語を伝えることができるし、これまでの作品のトーンを各エピソードで見つけることになるんじゃないかな。『Strange New Worlds』には、『ディスカバリー』や『ピカード』が試したことがないようなエピソードに挑むかもしれない」と言い、以前の作品のトーンを踏襲しながらも、全く異なるタイプのシリーズになりそうだと明かした。
現時点ではゴールズマンはストーリーの詳細に口を閉ざしているが、パイロット版の製作なしでシリーズ化が決定していることもあり、製作チームとCBSの自信のほどがうかがえるのではないだろうか。
主役3人以外のキャストやストーリーの概要などが分かり次第、続報をお伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『スター・トレック:ディスカバリー』(アンソン・マウントの公式Twitterより)