本国アメリカでシーズン16の放送が4月に終わった大人気ドラマ『グレイズ・アナトミー』では時折、主要キャラクターが予想外の形で命を落としてきた。しかし、長年同シリーズの脚本・製作総指揮などに関わってきたクリスタ・ヴァーノフによれば、もっと多くの死が訪れていた可能性があるという。
2005年に始まった本作のシーズン1から脚本に関わり、2007年から2011年までショーランナーを務め、一旦去ったもののシーズン14が始まる2017年にカムバックしていたヴァーノフ。米US Weeklyのインタビューで彼女は、『グレイズ・アナトミー』では患者はもちろん、命を救う側であるはずの医師たちも予想外の死に見舞われてきたため、より驚かせるために別の方法を選んだと語っている。
「『グレイズ・アナトミー』で誰かが危険にさらされたり、何らかの形で脅かされていると、ファンはそのキャラクターが死ぬだろうと思ってしまうの。みんながこの作品のショッキングな死に慣れてしまい、すぐにそういう展開を期待するようになってしまった。そういう状態で人がより驚くのは、デレクの死によって欠けてしまったユーモアや遊び心を少し効かせて、喜びをもたらすことだと思ったのよ。私が復帰してから、少し番組が変わったように感じるわ。今頃とっくに死んでいたかもしれないキャラクターたちが何人もまだ生きているんですもの!」とコメント。本来のトーンで続けていたら、もっと多くのキャラクターが命を落としていた可能性があることを示唆している。
なお、彼女が語るデレクとはもちろんシーズン1から登場していたオリジナルキャラクター、デレク・シェパードのことだが、彼はヴァーノフが本作から離れていた期間であるシーズン11に退場していた。
ヴァーノフはさらに、すでに製作が決まっているシーズン17については、キャラクターが迎える運命に関していくつかアイディアがあるものの、まだはっきりとは決めていないとも付け加えている。
シーズン16は全25話予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で製作が中断されたことにより第21話をもって早目に終了していた。
『グレイズ・アナトミー』はシーズン16がWOWOWプライムにて毎週水曜23:00より放送中。(海外ドラマNAVI)
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『グレイズ・アナトミー』
© ABC Studios