『Glee』リア・ミシェル、共演者に差別的暴言の過去を告発され炎上、後日謝罪

大ヒットミュージカルドラマ『Glee/グリー』のレイチェル役で知られるリア・ミシェル。先日第一子を妊娠していることが報じられたばかりだが、『Glee』の元共演者に差別的な暴言を吐いていたことを暴露され炎上。後日謝罪文を発表することになった。米TV Lineなどが報じている。

現地時間5月25日に起きた米ミネソタ州ミネアポリスの郊外でアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件で、白人警官によるアフリカ系住民に対する不当な捜査や暴力に対して、全米では抗議活動が広がっている。

そんな中、リアも自身のTwitterで「ジョージ・フロイド氏の身に起きたことは不当です。今回のことは一つの事件というわけではなく、このようなことは終わりにすべきなのです」と黒人に対する不当な扱いをなくすようコメントした。

だが、そのツイートに対し、『Glee』のシーズン6でジェーン役として出演していたアフリカ系女優のサマンサ・ウェアが大きな声で主張するかのようにすべて大文字で投稿。「大爆笑。私のTV初出演の機会を生き地獄にしてくれたの覚えてないの? 私は一生忘れない。ハリウッドでのキャリア自体に疑問を抱くようになるほど、トラウマになるあなたからの自覚なき差別があったけど。あなた、機会があれば私のウイッグに"クソしてやりたい"とみんなの前で言ったよね」

その投稿に、共演者のユニーク役のアレックス・ニューウェルや、メルセデス役のアンバー・ライリーがサマンサの主張を認めるような反応をツイート。アレックスは、「友だちがトラウマになるような経験をしたら、自分も同じように分かち合う。それが友だち。もしそれができないなら、あなたも問題」と発言。

また、シーズン4からマーリー役で登場し、現在は『SUPERGIRL/スーパーガール』で主演を務めるメリッサ・ブノワもコメントこそしていないものの、サマンサの告発を認めるようにツイートに"いいね"をしている。さらに、シーズン5にゲスト出演したアフリカ系俳優ダビエ・スネルも、リアが他のキャストと自分が同じテーブルに座るのを妨害したとコメント。

その後も『Glee』の関係者他、リアが出演したブロードウェイ「春のめざめ」の共演者からもいかにリアの態度は酷かったかという内容のツイートが続き、一時は「Lea Michelle Cancelled(リア・ミッシェル 終わった)」という言葉がトレンドに。リアがパートナーシップ契約をしている食材宅配サービスHello Freshは「弊社は人種差別、いかなる差別も認めません」と即座に契約解消を発表した。

そして現地時間6月3日(水)、リアが初めてこの件について謝罪文を掲載。「他の人たちの物事に対する考え方や自分の役割、不当な扱いを受けている人たちを助けるためにできることは何かをということに耳を傾け、学ぶことが非常に重要だとこの数週間で学びました。先日の私のツイートは、この困難な状況にある中で、有色人種の人々やそのコミュニティをサポートしたいという気持ちで書いたものでした。ですがこの投稿で、共演者たちへの自分の態度がどのように受け取られていたのかを特に見つめ直すことになりました」

続けて、サマンサのツイートを見たと受け取れる内容があり、「投稿されたような言葉を発したことは覚えておりませんが、人を肌の色や生い立ちで差別したことはありません。ですがその私の意図がどうであれ、私が実際に他の人を傷つけるような態度を取っていたということが問題なのです。私の恵まれた立場や見方により、思いやりの欠如または不適切であると他者に思わせたのか、それとも私の未熟さや無駄に気難しい性格が原因だったかはわかりません。ですが、私の行為で苦痛を味わわせてしまったことに対し、謝罪します」と差別の意図はなかったとしつつも謝罪した。

そして、もうすぐ母になる身として、「子どもにとって模範となるよう自分のおかした過ちとそれから学んだ教訓を教えていきます。批判をすべて受け止め、学ぶと同時に、本当に申し訳ないと思っております。今回の経験から、今後はより良い人間になれるよう努力します」と綴った。

リアに関しては、以前も少なからず共演者との確執などが噂されていたため、ファンの間では「やはりそうか」という言葉も多く見られた。(海外ドラマNAVI)

Photo:リア・ミシェル (c)NYNR/FAMOUS/サマンサ・ウェア『WHAT/IF 選択の連鎖』