Disney+(ディズニープラス)による『スター・ウォーズ』シリーズの実写版ドラマ『マンダロリアン』。その監督陣とクリエイターがリモートで集合し、シーズン1の舞台裏について語る座談会を開催した。米Deadlineが報じている。(※本記事は『マンダロリアン』シーズン1の最終話のネタばれを含むのでご注意を)
ATX Television Festivalのために、本作のクリエイターであるジョン・ファヴローと、シーズン1でエピソード監督を務めたタイカ・ワイティティ(『マイティ・ソー バトルロイヤル』)、ブライス・ダラス・ハワード(『ジュラシック・ワールド』)、リック・ファムイーワ(『DOPE/ドープ!!』)、デボラ・チョウ(『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』)、デイヴ・フィローニ(『スター・ウォーズ 反乱者たち』)が集結した。
ファヴローは、最初から『スター・ウォーズ』のスピンオフをどのように組み立てていきたいかアイデアがあり、シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスが影響を受けた宇宙の冒険や西部劇、サムライ映画に第二次世界大戦の冒険映画といったジャンルを反映させ、映画版を小さくしたバージョンを具体的に作ろうと思っていたと明かした。
ファムイーワは、シーズン1で最も話題となった"ベビー・ヨーダ"について触れ、製作チームはパペットとCGIを駆使して作り上げられた可愛らしいキャラクターに、役者として接するように決めたと秘話を明かす。
そして、父親の影響で幼い頃から香港のアクション映画や中国のメロドラマを観て育ったというチョウは、自身が監督を務めたエピソード第3話と7話で香港映画と西部劇の銃撃戦を大きく反映させたのだという。特に黒澤明の『用心棒』と、ジョン・ウー監督による香港映画『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』にインスピレーションを受けたと述べていた。
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で監督を務めたロン・ハワードを父に持つ女優のブライスは、ジーナ・カラーノ(『デッドプール』)演じるキャラ・デューンが初登場するエピソード、第4話「楽園」でメガホンをとった。キャラ・デューンについて、ブライスは「珍しくて新しいタイプの女性キャラクターではないが、間違いなく物語で財産になるタイプ」だと分析。
監督を務めるだけでなくドロイドのIG-11の声も演じたワイティティは、主人公が初めてヘルメットを取る最終話「贖罪」でメガホンを取った。初めて顔を見せたマンダロリアンとベビー・ヨーダが心の絆を結ぶ感動的なシーンも含めた撮影では、一度にいろいろなことが起きて大変でストレスが多い日だったとコメント。
最後にフィローニは、これまでに誰も『マンダロリアン』のような作品を手掛けたことがなかったため、「考え得る限りベストな方法で製作チームとキャストが絆を築いたと思う」と述べた。
『マンダロリアン』は、シーズン2が米Disney+で10月より配信開始予定で、すでにシーズン3の製作が始まったと報じられている。日本ではディズニーデラックスにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『マンダロリアン』(c) 2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved