『ER』ノア・ワイリー主演、米国での問題に一石を投じる社会派ドラマ『レッドライン ~悲しみの向こうに』日本初放送

『ER 緊急救命室』のカーター役や、『フォーリング スカイズ』のトム・メイソン役で知られるノア・ワイリー主演の社会派ドラマ『レッドライン ~悲しみの向こうに(原題:The Red Line)』が、スーパー!ドラマTVにて日本初放送となる。

2019年に米CBSで放送された本作は、米国での問題に一石を投じる社会派ドラマ。原題の"Red Line"とは、物語の舞台となっている米イリノイ州シカゴを南北に走る鉄道のことを指す。シカゴは、米国内において最も多様な人種が生活し、経済的にも格差がある都市の一つで、本作ではシカゴの北部、南部、西部とそれぞれの地域に住む3つの家族の物語が描かれる。

主人公ダニエル・カルダーは、高校で歴史の教師をしており、パートナーで黒人医師のハリソン、養子の娘ジラと一緒に暮らしていた。ある日、コンビニ強盗の現場に遭遇したハリソンは、傷を負った店主を介抱しようとした時、駆けつけた警官ポールに犯人と誤認され射殺されてしまう。

ダニエルとジラは心に深い傷を負い、自身もハリソンと同じ黒人であるジラは、白人である父ダニエルに複雑な心情を抱き始め、自分の生みの母親との再会を強く望むようになる。ジラの母親ティアも、10代の時に育てることができず養子に出した彼女と再び関わりを持ちたいと思うようになるが、その反面、黒人が射殺された事件の被害者の養女が、以前養子に出した娘だという事実が明るみに出ることが、市会議員になる目標を達成するにあたり、リスクとなってしまうのではないかと考える。

一方、無実のハリソンを射殺した警官ポールは、自分のしたことに対する葛藤と厳しい現実に直面する。悲劇から強く立ち上がり、希望に向かって進んでいき、3つの家族が交差する。

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本作で製作総指揮を務めたケイトリン・パリッシュ(『SUPERGIRL/スーパーガール』)は、米The Chicago Tribuneのインタビューで「シカゴはアメリカの中でも未だに人種差別が最も残る大都市。同性愛者であり白人の父親と黒人の娘が同じ屋根の下で暮らすというアイデアは、人種によって分断されているアメリカが、どのように共存の道を歩んでいくのかを考察する興味深い機会になると思った。"Red Line"によって、分けられていると同時につながっている。そこに私たちのメタファー(暗喩・隠喩)がある」 と話す。

また、米Chicago Sun-Timesのインタビューでは、「被害者遺族や警察官、その家族に至るまで、悲劇の深刻な影響を受けた全ての人々に向けて製作した。意図としては、隣り合って暮らしているが分断されているアメリカ社会の溝を埋めることだ」と語る。

製作総指揮にはパリッシュ他、アカデミー賞作品賞にノミネートされた『グローリー/明日への行進』でメガホンをとったエヴァ・デュヴァネイや、米CWのDCドラマシリーズを手掛けるグレッグ・バーランティ、サラ・シェクターらが名を連ねる。監督には『プリズン・ブレイク』や『24 TWENTY FOUR』など人気ドラマの監督を務めてきたケヴィン・フックス、第92回アカデミー賞短編アニメ賞を受賞した『Hair Love(原題)』のマシュー・A・チェリーら担う。

キャストは、主人公ダニエルをノアが演じ、ダニエルの養子ジラ役には『ウォーキング・デッド』のスピンオフ第2弾となる『The Walking Dead: World Beyond(原題)』に出演するアリーヤ・ロイヤル、ジラの生みの母親ティア役をエマヤツィ・コーリナルディ(『ハンド・オブ・ゴッド』)、ハリソンを犯人と誤認し射殺してしまう警官ポール役をノエル・フィッシャー(『シェイムレス 俺たちに恥はない』)が扮する。

20200619-00000011-dramanavi-1-00-view.jpg『レッドライン ~悲しみの向こうに』は、8月19日(水)22:00よりスーパー!ドラマTVにて独占日本初放送。(海外ドラマNAVI)

Photo:『レッドライン ~悲しみの向こうに』(c) Warner Bros. Entertainment Inc.