夏休みに一挙放送!『刑事コロンボ』全69話マラソン放送

1968年から2003年まで中断期間を挟みながらも続いた人気ドラマ『刑事コロンボ』。全69話が7月19日(日)より一挙放送される。

初めに犯人を明かす形で物語が始まり、ストーリーが進むにつれてその動機や犯行手口が明らかになっていく「倒叙」と呼ばれるミステリー手法を映像に取り入れ、その斬新な作風と、犯人を追いつめる主人公、コロンボ刑事の執拗なまでの捜査、見落としがちな小さな矛盾から生じる疑問点、犯人との息詰まる心理戦は、放送されるやいなや大反響となり、高視聴率を記録した。

ヨレヨレのコートに葉巻をくわえ、「ウチのカミさんがね...」「すいません、もうひとつだけ...」といった語り口調で有名な刑事コロンボを演じたのは、彼の独特なスタイルを自ら作り上げた名優ピーター・フォーク。滑稽ともとれるその風貌からは想像もつかないほどの推理力、類まれな鋭い着眼点、核心をつく時の迫真の表情などに注目だ。

また、主演以外のキャスト、スタッフも豪華。『スター・トレック』シリーズのカーク&スポックで知られるウィリアム・シャトナー&レナード・ニモイ、オスカー俳優のレイ・ミランドとマーティン・ランドーとフェイ・ダナウェイ、『サイコ』のジャネット・リー、人気歌手のジョニー・キャッシュなど毎回様々なゲストが犯人役を務めている。時には全69話の中で二度も三度も犯人役を演じた常連もいるため、それぞれの役柄と演技を見比べてみるのも楽しいだろう。

エピソード監督にも名立たる顔ぶれが揃う。のちにオスカーを獲得するスティーヴン・スピルバーグ、ジョナサン・デミがそろって若手時代に参加しているほか、名優ショーン・ペンの父親としても知られるレオ・ペン、さらには主演のピーターもメガホンを取っている。

倒叙ミステリーと個性的な刑事、豪華なゲストというと、日本では三谷幸喜の『古畑任三郎』が有名だが、あの作品は三谷が自分の好きな『刑事コロンボ』から影響を受けて作ったシリーズ。『古畑任三郎』シリーズ復活の可能性が先月報じられたが、その元になった『刑事コロンボ』をこの機会に見ておいてはいかがだろう?

『刑事コロンボ』(二カ国語版)マラソン放送は、AXNミステリーにて7月19日(日)6:00よりスタート。(海外ドラマNAVI)

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『刑事コロンボ』
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