Netflixのサスペンスドラマ『デッド・トゥー・ミー ~さようならの裏に~』で物語の鍵を握るキャラクターを演じるキャストが、シーズン2への復帰が決まったのは撮影直前だったと明かしていることがわかった。米Varietyが報じている。(※本記事は、『デッド・トゥー・ミー』のネタばれを含みますのでご注意ください)
本シリーズは、交通事故で夫を失ったジェン(クリスティナ・アップルゲイト)が、大切な人を失った悲しみを癒すグリーフセラピーで婚約者スティーヴを失くしたという自由人ジュディ(リンダ・カーデリーニ)と出会い、それを機に負のスパイラルに巻き込まれていく...というストーリー。
しかし実は婚約者スティーヴが亡くなったというのは、ジェンに近づくきっかけ作りのためにジュディがついた嘘。スティーヴが生きていることは物語が進むとほどなく明らかになり、その後シーズン1を通して重要な役どころを演じていく。そのスティーヴを演じたのが、米HBOのSF大作ドラマ『ウエストワールド』やマーベル映画『X-MEN』シリーズなどに出演するジェームズ・マースデンだ。
だがシーズン1最終話の展開からして、ジェームズ自身もシーズン2には続投できないだろうと思っていたという。シーズン1が終了した時点でクリエイターのリズ・フェルドマンに、どうにかシーズン2にカムバックする方法はないだろうかとダメもとで打診してみたと明かす。
しかし、フェルドマンからスティーヴの出番は終わったと告げられ、ジェームズは現実を受け止めなければいけないと思っていたのだとか。ところが、その後にジェームズの提案で考えさせられたというフェルドマンから連絡を受け、シーズン2のスティーヴにまつわる驚きのアイデアを伝えられ、かなりギリギリになってジェームズがシーズン2に引き続き出演することになったそうだ。
そして、シリーズでキャスティングを担当したシェリー・トーマスとラッセル・スコットは、シーズン1でジェームズをスティーヴに配役した際、彼が一人二役を演じる予定ではなかったためフェルドマンの決定に驚いたと話す。しかし二人は、ジェームズがマフィアとも通じているやり手弁護士のスティーヴと、真逆の性格である心優しいカイロプラクターのベンを演じわける条件を満たしていると感じたと述べていた。
シーズン1で登場するスティーヴ
思いがけず二役を演じることになったジェームズは、どちらかというと悪い奴であるスティーヴの方が演じ甲斐があったとコメント。脚本を読んで、とんでもなく横柄かつ生意気で、人の心を操ろうとする彼を演じるうえで、スティーヴという人間を自虐するようコメディの部分を引き出すことを意識しながら演じたとも語っている。
シーズン2で登場するベン
『デッド・トゥー・ミー』シーズン2も前シーズン同様大きなクリフハンガーで終わっているが、現時点ではシーズン3への更新は発表されていない。(海外ドラマNAVI)
Photo:『デッド・トゥー・ミー』© Saeed Adyani / Netflix