テロ組織に立ち向かう女性CIA分析官の活躍を描く『HOMELAND』のニコラス・ブロディ役でおなじみのダミアン・ルイスと、不倫サスペンスドラマ『アフェア 情事の行方』のノア・ソロウェイ役で知られるドミニク・ウェスト。彼ら二人が、冷戦時代のスパイを描く全6話の新作ミニシリーズ『A Spy Among Friends(原題)』の出演交渉段階にあると米Deadlineが報じている。
英作家ベン・マッキンタイアの小説「キム・フィルビー かくも親密な裏切り」を原作とする本作の主人公は、英諜報員として活躍し、KGBにも協力していた実在の二重スパイ、キム・フィルビー。彼の親しい友人で、英諜報機関MI6の同僚でもあるニコラス・エリオットとの複雑な関係を中心に、二人の友情を通じて行われたスパイ活動や現在の東西関係に及ぼした影響などが描かれる。
フィルビーは、1950年代にソビエト連邦に亡命し、冷戦時代の初期に同国に機密情報を売っていたことで知られる。彼とエリオットはともにスパイ活動に従事していたが、MI6で出世したフィルビーは二重スパイに転じていく。
出演交渉が成立すればドミニクがフィルビー役、ダミアンがエリオット役で出演する。『HOMELAND』で脚本・製作総指揮を担当したアレクサンダー・ケリーが指揮を執り、監督を務めるのはホラー映画『アウェイクニング』でドミニクと組んだニック・マーフィ。彼らはダミアンやドミニクとともに製作総指揮も担う。
ダミアンが現在主演するサスペンスドラマ『ビリオンズ』は、米Showtimeにて全12話のシーズン5が第7話まで放送されたが、残り5話分の撮影は新型コロナウイルス(COVID-19)により延期されている。近いうちに製作が再開予定だが、そちらが終わるまでは他の企画に参加できないかもしれない。ドミニクの『アフェア』は、同じくShowtimeにて昨年10月にシリーズファイナルを迎えていた。
『A Spy Among Friends』の撮影は英国で9月に行われる予定だったが、こちらも新型コロナウイルスの影響でスケジュールは宙に浮いた状態。ひとまず2021年秋の放送開始を目指しているという。(海外ドラマNAVI)
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ダミアン・ルイス
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ドミニク・ウェスト
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