『ホワイトカラー』マット・ボマーが壮絶な役づくりで出演する犯罪サスペンス『The Sinner』

大人気犯罪捜査ドラマ『ホワイトカラー』のイケメン詐欺師、ニール・キャフリー役で大ブレイクしたマット・ボマー。米USAの犯罪サスペンスドラマ『The Sinner -隠された理由-』の新シーズンとなる『The Sinner -隠された理由-:ジェイミー』で演じた役どころについて、その壮絶な役作りも含めて米Varietyのインタビューで語っているのでご紹介しよう。(※本記事は、『The Sinner -隠された理由-:ジェイミー』のネタばれを含みますのでご注意ください)

『The Sinner』は、ハリー・アンブローズ刑事(ピル・プルマン『インデペンデンス・デイ』シリーズ)が、各シーズンで異なる事件の解決に挑むアンソロジースタイルの犯罪サスペンスドラマ。

マットが出演するシーズン3では、アンブローズ刑事がニューヨーク州ドーチェスターの郊外で起きた運転手が死亡した悲惨な交通事故を捜査し、隠された犯罪を暴こうとする。だが捜査するうちに、彼の刑事人生において最も複雑で危険な事件に巻き込まれていくという展開。

本作でマットが演じるのは、ニューヨーク郊外に妊娠中の妻と引っ越してきた高校教師のジェイミー。穏やかに田舎で暮らしていた彼の元へ大学時代の悪友ニックが訪れたことで、ジェイミーの精神が崩壊していく――。

すでに、シーズン1&2の大ファンだったというマットは、心のトラウマをさらけ出すことの必要性と抑圧することの危険性を描き出すところが、本シリーズの気に入っている点だという。

そして、シーズン3で自身が演じたジェイミーは、昔から彼を支配するかのように操っていたニックと精神的な孤独を埋め合うような関係を築いていて、友情を超越しているが性的な関係ではなく、ソウルメイトのような繋がりだと分析。

劇中では他界したニックの幻影に命じられるかのように、ジェイミーがバリカンで髪を剃り落とすシーンがあるのだが、その場面についてもマットは言及している。実際に自分の髪を剃り落としたシーンは緊張感が伴い、マットは闇に転落していくジェイミーの変身を演じるうちに20ポンド(約9キロ)近くも体重が落ち、シーズンのラストまでにジェイミーは抜け殻になってしまったように見えたとも語った。

次のプロジェクトとしてマットは、1960年代のニューヨークを舞台にゲイ男性のグルーブを描くNetflixの映画『The Boys in the Band(原題)』が待機中だ。本作は、2018年にブロードウェイで上演された舞台の映画化となる。

マットが過去の亡霊に操られるかのように、ダークサイドへ落ちていくジェイミーを演じるシーズン3となる『The Sinner -隠された理由-: ジェイミー』は、日本では6月19日(金)よりNetflixで配信中。アンブローズ刑事役ビル・プルマン続投でのシーズン4製作も決定している。(海外ドラマNAVI)

Photo:『The Sinner -隠された理由-: ジェイミー』© 2019 USA Network Media, LLC