『シカゴ』シリーズの生みの親、今度はラスベガスの闇を描く!

ニューヨークを舞台にした『LAW & ORDER』シリーズや、シカゴを舞台とした『シカゴ・ファイア』をはじめとする『シカゴ』シリーズでクリエイターを務めるディック・ウルフ。アメリカの大都市を舞台に次々とヒットシリーズを生み出す彼が、新作ドラマではラスベガスを描くことが分かった。米Deadlineが報じている。

この『American Babylon(原題)』は、サリー・デントン&ロジャー・モリスによるノンフィクションノベル「The Money and the Power: The Making of Las Vegas and Its Hold on America(原題)」にインスパイアされたシリーズで、ラスベガスの闇の歴史を描く。

同著では3つの異なる家族を通してラスベガスが大都市へと成長していく過程が描かれる。3つの家族とは、まずラスベガスを乗っ取った犯罪組織を率いる若きギャングのサミー・ワイズと、鋼の意志を持つ妻エスター。そして、野心的な黒人実業家のジェファーソン・デランドロと機知に富んだ妻エッダ・メイ、反抗的な娘ベラの家族は、ラスベガスを"西部のミシシッピー"に変えた構築化された人種差別と闘っている。3組目は、どんな手を使ってでも真実を見つけ出そうとする元軍人で野心的なレポーターのマイケル・アルコナだ。

現代的な感性を盛り込みながらラスベガスの歴史を描く本作では、ジョン・F・ケネディ大統領や大富豪のハワード・ヒューズといった歴史的な人物と架空のキャラクターが登場し、彼らの野望や最後のチャンス、権力と堕落、償いなどが綴られる。

ウルフは長年にわたり組んできたトム・セイヤーとともに製作総指揮として指揮を執る。クリエイターを務めるのは、戦争ドラマ『ザ・パシフィック』や戦争映画『ハクソー・リッジ』で脚本を執筆したロバート・シェンカン。そして『ザ・パシフィック』でもシェンカンと組んだブルース・C・マッケンナがショーランナーを担う。

ウルフは新作ドラマについて、以下のように意気込みを語っている。「私はアメリカで最もカラフルな歴史を持つ街、ラスベガスに常に魅了されてきました。サリー・デントンとロジャー・モリスが書いた信頼できる情報源を元に、受賞歴がある脚本家・プロデューサーのロバート・シェンカンとブルース・C・マッケンナによる脚色で、複数の世代にわたる多様な3家族の歴史を描き出し、ラスベガスの成長も追っていきます。前回トム・セイヤーと組んだ『Bury My Heart at Wounded Knee(原題)』はエミー賞で17ノミネートを果たし、TV映画部門の作品賞など6部門で受賞しました。ハードルは高いですが、『American Babylon』はその記録を更新できると思っています」

『American Babylon』のキャストなどが決まり次第、続報をお伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:

『シカゴ・ファイア×シカゴ P.D.×LAW & ORDER クロスオーバー』
©FAM008/FAMOUS