ディズニーのTV部門、FOXなどを改変して3つの新ブランドを発表

ディズニー・テレビジョン・スタジオが、20世紀FOXテレビジョン、FOX 21テレビスタジオ、ABCスタジオ/ABC Signatureという3つのスタジオの大規模なブランド変更を発表した。米Deadlineが報じている。

ディズニーが21世紀FOXの主要資産を713億ドル(約7兆9673億円)で買収したのは、およそ1年半前の2019年3月。今年1月には20世紀FOXスタジオとFOX Searchlight Picturesから「FOX」の文字が消滅していた。

今回はまず、ABCスタジオとケーブル&ストリーミングの子会社であるABC Signatureが統合されて「ABC Signature」として1つのスタジオに。FOX 21テレビジョン・スタジオは「タッチストーン・テレビジョン(Touchstone Television)」に改名され、20世紀FOXテレビジョンは「20世紀テレビジョン」になる。これらは全てディズニー・テレビジョン・スタジオの一部であるため、各名称から「スタジオ」という表記は削られた。

「FOX」という文字の削除については、ディズニーと21世紀FOX間で交渉が行われ、市場の混乱を避けるためにその文字を使用しないことで両者が合意していた。しかし、「FOX」という文字を消すだけの20世紀FOXテレビジョンとは違い、FOX 21テレビスタジオの方の改名が難航したことから、全体的なリブランディングが遅れたのだという。結果的に、2007年までディズニーが使用していた名称であるタッチストーン・テレビジョンを復活させることで解決。ロゴはFOX 21時代のまま、タイプライター風のフォントが採用されている。

これらの新しい名称とロゴは今後発表される新作で使用されていくが、年内は完全に統合されないケースもあるとのこと。ブランド変更前の作品に関しては以前のままだという。




ディズニー・テレビジョン・スタジオは現在、10のネットワークとプラットフォームで『グレイズ・アナトミー』(ABC)、『THIS IS US』(NBC)、『9-1-1:LA救命最前線』(FOX)、『アメリカン・ホラー・ストーリー』(FX)、『Queen of the South ~女王への階段~』(USA)といった人気シリーズを製作中。先日発表された本年度のエミー賞では3つのスタジオで合計47のノミネーションを得ている。リミテッドシリーズ作品賞『リトル・ファイアー~彼女たちの秘密』をはじめ、演技部門ではケリー・ワシントン(『リトル・ファイアー』でリミテッドシリーズ主演女優賞)、アンソニー・アンダーソン(『Black-ish』でコメディシリーズ主演男優賞)、トレイシー・エリス・ロス(『Black-ish』でコメディシリーズ主演女優賞)、ビリー・ポーター(『POSE』でドラマシリーズ主演男優賞)、スターリング・K・ブラウン(『THIS IS US/ディス・イズ・アス』でドラマシリーズ主演男優賞)、ロン・セファス・ジョーンズ(『THIS IS US』でドラマシリーズゲスト男優賞)、フィリシア・ラシャド(『THIS IS US』でドラマシリーズゲスト女優賞)らがノミネートされている。

また、この秋やミッドシーズンから始まる新作では、『The Big Sky(原題)』(ABC)、『Genius: Aretha(原題)』(ナショナル・ジオグラフィック)、『Woke(原題)』(Hulu)、『Mysterious Benedict Society(原題)』(Hulu)、『アメリカン・クライム・ストーリー』(FX)などが控えている。(海外ドラマNAVI)

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ディズニーの新ロゴ(DeadlineのTwitterより)