ここ数年は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で外出する機会が減ったことから体重が増えてしまったという話もチラホラ耳にしますが、ダイエットに関心がある方はハリウッドセレブたちのダイエット法を参考にしてみてはいかがでしょう?
外科的な処置も含めてその一部には多少過激な方法もありますが、成功した秘訣や意識の切り替え方はちょっとしたヒントになるかもしれません。減量に成功した20人の十人十色なケースを一挙にご紹介!
目次
レベル・ウィルソン
秘訣:週6日のジム通い
オーストラリア出身のレベル・ウィルソン(『キャッツ』)は、体重過多なコメディ俳優として知られる。2010年代前半に減量ダイエット提案ブランド「ジェニー・クレイグ」のスポークスパーソンを務めていたこともあって、何年も肥満と闘ってきたが近年ようやく減量に真剣に取り組み、厳格なダイエットと週6日のジム通いのおかげで約35㎏もの減量に成功!
『ピッチ・パーフェクト』シリーズで演じたキャラクターの通称「太っちょエイミー」は、もはや当てはまらないかもしれない。
ブレイク・ライヴリー
秘訣:健康的な食事&集中的なワークアウト
『ゴシップガール』でファッションアイコンとなったブレイク・ライヴリーは、2014年末に第一子を出産。翌年、水着姿で出演する映画『ロスト・バケーション』のためにかつての体型に戻す必要があったブレイクは、ただちに徹底したワークアウトと適した食生活を実施し、見事美しいプロポーションを取り戻した。
後者はひもじい思いをするということではなく、アボカドやポテト、ココナツオイルなどの健康的な食品を摂取するという方法だった。
ジョナ・ヒル
秘訣:厳格な食事制限と定期的な運動
コメディ映画でおなじみのセス・ローゲン(『ネイバーズ』シリーズ)やザック・ガリフィアナキス(『ハングオーバー!』シリーズ)同様、ジョナ・ヒル(『スーパーバッド 童貞ウォーズ』『マネーボール』)も陽気でおデブなコメディアンとして知られるが、いつの間にかスッキリ変身した姿に驚いた人もいるのでは?
アクションコメディ映画『21ジャンプストリート』シリーズで共演したチャニング・テイタムから役作りのために減量を薦められたことを契機に、本気で減量を考えるようになったジョナ。厳格な食事制限と定期的なエクササイズから始めて劇的に変身してみせた。
役作りもあって太ったり痩せたりを繰り返しているが、それでは健康的とはとても言えないので、なるべく正常な体型を維持してほしいものだ。
クリッシー・メッツ
秘訣:徹底したエクササイズ
人気ヒューマンドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』のクリッシー・メッツは、同作で演じるケイトと同じく、ほとんど生まれた時から肥満と闘ってきたという。
自分のルックスに対する失望から鬱になり、最終的にパニック発作まで引き起こした後、変わるべき時だと一念発起。食生活とワークアウトの結果、100パウンド(約45kg)の減量に成功した! さらに余分な脂肪を落とすべく、今も努力を続けている。
カーステン・ヴァングスネス
秘訣:自分を受け入れること
大ヒット犯罪捜査ドラマ『クリミナル・マインド FBI行動分析課』のペネロープ・ガルシア役で知られる44歳のカーステン・ヴァングスネスは、プラスサイズの女性のモティベーターとしても注目されてきた。体重過多のせいで役者として壁にぶつかっていた彼女は、2014年に大幅な減量に成功し、これまで以上にゴージャスに!
成功した理由は、レネー・スティーヴンスの著書「Full-Filled(原題)」だと明かしている。著者が唱える6週間の減量プランは、極端な食事制限や手術に頼ったり、「規律」「食事制限」「意志の力」といった言葉は使ったりはせず、自分自身を受け入れるスピリチュアルな方法を用いる。その方法で一体どれくらい痩せたかは不明だが、50パウンド(約23kg)は減量したと見られている。
ピーター・ジャクソン
秘訣:健康的な食生活
失敗作のないハリウッドのフィルムメイカーは非常にレアだが、ピーター・ジャクソンはその数少ない一人だ。『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』両シリーズの続けざまの成功によって一日の睡眠がわずか3時間という多忙な日々が続いていたピーターは、それに伴い健康的なライフスタイルを維持できずに体重が増加。
ある日、このままではさすがにまずいと自覚し、高カロリー食品の摂取を放棄。果物やヨーグルト、野菜主体の食生活に変えた結果、およそ2年かけて80パウンド(約36kg)も減量。かくして、2004年にアカデミー賞監督賞を受賞した時のぽっこりおなかは一旦姿を消したが、次の撮影が始まるとまた生活が不規則となり、体重も半分近く戻ってしまったという...。
サム・スミス
秘訣:ダイエット&エクササイズ
グラミー賞で新人賞や最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞を受賞した人気シンガーソングライターのサム・スミスは、たった2週間で14パウンド(約6kg)も減量し、音楽業界やファンを驚かせた。
多くの人を感銘させ、勇気づけたサムは、日々のエクササイズや食事制限を続け、トータルでおよそ50パウンド(約22kg)もの減量に成功。その秘訣について本人は、食べることが大好きな自分の食に対する向き合い方を栄養学の専門家が根本から変えてくれたおかげだと述べているが、一部では胃切除手術を受けたからではないかという声もあがっている。
なお当人は、もともと太っていたわけではなく、ファーストアルバム製作中に食べる量が増えてぽっちゃりした状態で最初に有名になったことから、そのイメージが世間で定着してしまっただけなのだと弁明している。
ガボレイ・シディベ
秘訣:胃切除手術(?)
俳優デビュー作となった2009年の映画『プレシャス』でいきなりアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたガボレイ・シディベ。何年もの間、肥満に悩んできたガボレイは、減量を決心。食事制限と定期的なエクササイズにより50パウンド(約23kg)落とし、今も減量に取り組んでいる。一部で胃切除手術を受けたとも噂されているが、それに対する本人のコメントはない。
ホルヘ・ガルシア
秘訣:胃バイパス手術
『LOST』のハーリー役や『HAWAII FIVE-0』のジェリー役でおなじみのホルヘ・ガルシアは、長い間、美味しい料理に目がなかった。本人も食べる誘惑には勝てなかったと述べている。
しかし、2004年に始まった『LOST』の役を射止めるには、30パウンド(約13kg)減量せざるを得なかった。ファンにとってホルヘの体重は懸念材料で、一時は400パウンド(約180kg)に達するほどまでに。しかし現在は肥満の時代にさよならして、健康な体躯を手に入れた。
胃バイパス手術を受けた上、アルコールや油っぽい食べ物を絶ち、ベジタリアン・ダイエットでさらなる減量に成功。余計な脂肪の燃焼には野菜中心の食生活が有効であることの、生きた証と言える。
エミネム
秘訣:依存症克服&ライフスタイルの改善
アルバムタイトルの「スリム・シェイディ」そのものであるスリムな人気ラッパーのエミネムだが、一時は立つことも困難なほどだった。しかし、2007年に睡眠薬の過剰摂取によって死線をさまよった後、依存症を克服し、以前よりも健康体になった。
定期的にエクササイズを行って81パウンド(約36kg)の減量に成功し、40代後半となった現在は体重149パウンド(約67kg)を維持している。食生活をきちんと管理することは、体重増加の一因であるドラッグに手を出さないことにも繋がっている。
ウェイン・ナイト
秘訣:節度ある生活
1990年代の人気コメディドラマ『となりのサインフェルド』でのメガネをかけた太った郵便配達員ニューマンは、演じるウェイン自身でもあった。ウェインの外見は現在では当時と大きく異なるが、いつまでもユーモラスな郵便配達員というイメージで語り継がれるだろう。
彼は節度ある生活をしたいと決心した時、脂肪吸引をするのではなく、自然な方法での健康的な生活を送ることにした。タバコやアルコール、過度の食事はすべて日課から取り除き、代わりに各種のトレーニングを採り入れた結果、40パウンド(約18kg)の減量に繋がったのだ。
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イーサン・サプリー
秘訣:定期的な運動&厳格な食事プラン
コメディドラマ『マイネーム・イズ・アール』のランディ役で知られるイーサン・サプリーは映画監督のケヴィン・スミスとは長い付き合いだが、一緒だったのはなにも仕事だけではない。ともに体重過多である二人は、減量をかけて賭けをした。イーサンはそれによってなんと200パウンド(約90kg)の減量を達成!
噂によると胃切除手術を受けたらしいが、定期的なワークアウトや厳格な食事プランもちゃんと行っている。
ケヴィン・スミス
秘訣:大量の野菜
前述の通り、イーサンと減量で賭けをしたケヴィン・スミス(『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』)。彼が真面目に減量を考えるようになったきっかけは、あまりに太ったことで飛行機の座席にちゃんと座れなくなったためだという。
ちなみにケヴィンが太ったのは、2008年のラブコメ映画『恋するポルノ・グラフィティ』が歴史的大失敗に終わったせいでやけ食いしたためだという意見もある。そんなケヴィンは外科手術に頼ることなく、大量の野菜を摂ることで対処。まず65パウンド(約29kg)落とし、さらに2015年には20パウンド(約9kg)減量と、合計でおよそ40kgのダイエットに成功している。
ナタリー・ポートマン
秘訣:栄養士指導プラン
映画『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したナタリー・ポートマン。しかしその裏では、徐々に追い詰められていくバレリーナという鬼気迫る演技に説得力を与えるために体重を落とさねばならず、もともと細い彼女は減量に苦労した。撮影のため、日課のワークアウトと栄養士指導の食事プランを通じて、20パウンド(約9kg)も痩せなければならなかったのだ。そんな減量での苦労が、精神的に不安定になっていく演技に生かされていたかも!?
ブリトニー・スピアーズ
秘訣:低炭水化物ダイエット&ダンス
ポップスターのブリトニー・スピアーズは、16歳でデビューした直後から体重に関していろいろ取り沙汰されてきた。精神的に不安定だった頃に体重がかなり増加。
しかし、メンタルを整えて自分の生活をコントロールできるようになってからは、低炭水化物ダイエットとダンスを組み合わせた減量プログラムにじっくりと取り組み、身長163cmに対して体重は120パウンド(54㎏)程度まで絞ってみせた。
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マシュー・マコノヒー
秘訣:少量の肉&大量の野菜
一部の人々はマシュー・マコノヒーのことをメソッド・アクターと呼ぶが、これは控えめな言い方で、彼は役のために完全に自分自身を作り直すことを好む。
昔から体重の増減は役者の仕事の一部だが、マシューはもともと贅肉と無縁だったにもかかわらず、エイズ患者を演じた『ダラス・バイヤーズクラブ』の役作りのためになんと42パウンド(約19kg)も減量! その時の食生活は、少量の肉および大量の野菜から成り立っていた。
レネー・ゼルウィガー
秘訣:食べる量の制限
前述のマシューとテキサスの大学で一緒だったレネー・ゼルウィガーは、『ブリジット・ジョーンズの日記』でぽっちゃり体型のヒロインを演じるために28パウンド(約12kg)も太らなければならなかった。
撮影後はただちに減量に取り組み、一回あたりの食事の量を減らすことから始めて、バランスの取れた食生活に移行し、最終的に栄養士を雇った。自分がどういう風になりたいかの視覚化は即座に現実の生活にも影響し、誰の目から見ても劇的な成果を生んだ。
ジェイソン・アレクサンダー
秘訣:カロリー制限&エクササイズ
レベル・ウィルソンと同じく減量ダイエット提案ブランド「ジェニー・クレイグ」のスポークスパーソンに就任した時、『となりのサインフェルド』で知られるジェイソン・アレクサンダーの体重は、身長164cmに対して195パウンド(約88kg)。その後5週間で14パウンド(約6kg)落ちたことに奮い立ち、以降も健康的なダイエットを続けた。
30パウンド(約13kg)の減量を目標とし、日々の摂取カロリーを4500から3分の1の1500に抑えた。定期的なワークアウト、シンプルな食生活、自己啓発の結果、6ヵ月で目標を達成した。
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ザック・ガリフィアナキス
秘訣:ダイエット&エクササイズ
ザック・ガリフィアナキスといえば、『ハングオーバー!』シリーズをはじめとした数多くのコメディ映画で私たちを笑わせてくれる、スウィートでぷっくりほっぺがトレードマークの男性だ。
しかし2014年のとあるレッドカーペットで姿を現した時、あまりの豹変ぶりで多くのファンを驚かせた。食生活を変え定期的にエクササイズすることで、60パウンド(約27㎏)の減量に成功していたのだ。
アメリカ・フェレーラ
秘訣:クリーンな食事&トライアスロン
アメリカ・フェレーラ(『アグリー・ベティ』)も減量により劇的な変身を遂げた一人だ。何年も流行りのダイエットに手を出しては失敗していたが、ついに怠惰なライフスタイルに決別し、クリーンな食事を日課にした。さらにトライアスロンを始め、水泳、ランニング、自転車のおかげで、健康で引き締まった身体を手に入れた。
(文/生盛健)
※本記事は2020年に書かれたもののため、一部最新の情報と異なる場合があります。ご了承ください。
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