『Empire』クリエイターの新作ドラマ、おなじみのFOXからABCへお引越し!

米FOXにて放送されていた、音楽業界の権力争いを描く人気ドラマ『Empire 成功の代償』とそのスピンオフ『STAR 夢の代償』のクリエイターとして知られるリー・ダニエルズ。彼の新作ドラマ『Mason Dixon(原題)』が、これまでと同じくFOXで製作されるはずだったが、米ABCへプラットフォームが移ったことが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

『Mason Dixon』の主人公は、保守的ながらも善良な男性ポール・メイソンと、リベラルな政治家の妻アンジェラ・ディクソン。彼らの配偶者たちが浮気していた上、思いがけない死を遂げたことをきっかけに、ポールとアンジェラは互いの家族を巻き込む形で一風変わった同盟を築くことになり、人種と階級によって分断されたコミュニティを揺るがす...というストーリーだ。

ダニエルズはパイロット版の監督を務める。脚本を執筆するのは、実際に起きた事件を描いたNetflixの問題作『ボクらを見る目』で脚本を、米BETによるドラマ版『ファースト・ワイフ・クラブ』で製作を手掛けるジュリアン・ブリース。ダニエルズとブリースは製作総指揮にも名を連ね、『ジェーン・ザ・ヴァージン』や『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』に携わったミカ・シュラフトがコンサルティング・プロデューサーを務める予定だ。

もともと『Mason Dixon』は2017~2018年のシーズンにFOXで企画が立ち上がっていた。しかし、2019年春にFOXをABCの親会社であるディズニーが買収。現在はABCがブリースによるオリジナル脚本を練り直しているところで、すでに予備の脚本2本も発注しているとのこと。

ダニエルズは、黒人少女が体験した壮絶な虐待を描いた映画『プレシャス』でアカデミー賞監督賞にノミネート。そのほかにも、ホワイトハウスで7人の大統領に仕えた黒人執事を主人公にした『大統領の執事の涙』や、異人種間の恋愛を描いて主演のハル・ベリーにオスカーをもたらした『チョコレート』も手掛けている。(海外ドラマNAVI)

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『Empire 成功の代償』
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