2012年にカミングアウトしたマット・ボマー、その後に仕事を失っていたことを明かす

2009年より6シーズンにわたって放送された大ヒット犯罪ドラマ『ホワイトカラー』で、主人公ニール・キャフリーを演じてブレイクしたマット・ボマー。その確かな演技力とイケメンぶりで絶大な人気を誇る彼が、2012年に同性愛者であることをカミングアウトしたことが理由で仕事を失っていたことを明かしている。米Outが報じた。

『ホワイトカラー』ではストレートの役を演じたマットがカミングアウトした当時を振り返り、大きなリスクを冒したと語っている。

「僕がカミングアウトしたのは、プレミア上映される映画があって、TVシリーズがリリースされる頃だったから、かなりリスクが高いときだった。だけど僕自身と僕の家族にとっては、本当の自分でいることがもっと重要だったんだ。僕はお手本になろうとしていた訳じゃなくて、それは今でも違うけど、カミングアウトすることで一人でも救えるなら、それは価値があると思った。だけど、そのことにより、僕のキャリアで特定の仕事が犠牲にならなかったと言ったら嘘になる。犠牲になったからね。でも僕にとっては、それを引き換えてでも価値があったけど、ハッピーエンドとはいかなかったよ」と、自分に正直になったがために仕事を失ったと明かしていた。

マットは、2012年にスティーヴ・チェイス人道賞のニュー・ジェネレーション&アクティビズム賞を受賞したときに、「無条件の愛とは何かを教えてくれた僕の美しい家族、サイモンとキット、ウォーカーとヘンリーに感謝したい。君たちは、いつも僕にとって最も誇りに思える業績だ」とスピーチし、夫であるサイモン・ホールと3人の息子に感謝の意を述べてカミングアウトした。

最新インタビューでマットは、以前よりは状況が改善されつつあるが、それでもカミングアウトすることで失う物があると言及。「同性愛者であることを恐れずに認める俳優やアスリート、著名人が存在する時代に生きているけれど、僕の経験からして失う物があることは疑いようがない」と述べていた。

過去のインタビューで、ユタ州のシェイクスピア・フェスティバルで「Romeo and Juliet and Joseph」の舞台に出演したときに、初めて自分がゲイであることを自分で認めたと明かしていたマット。その後、自分が同性愛者であることを家族に手紙で伝えると半年ほど口をきいてもらえなかったが、その事実を家族が徐々に受け入れてくれるようになったそうだ。

先月、Netflixでマットがキャストに名を連ね、ゲイグループを描くブロードウェイの舞台「真夜中のパーティー」の映画化となる『ボーイズ・イン・ザ・バンド』が配信されたばかり。本作には同性愛をカミングアウトしているジム・パーソンズ(『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』)、ザカリー・クイント(『HEROES/ヒーローズ』)、アンドリュー・ラネルズ(『GIRLS/ガールズ』)らも出演している。(海外ドラマNAVI)

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マット・ボマー
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