『プリズン・ブレイク』復活なし!ウェントワース・ミラー「もうストレートの役はやらない」

米FOXにて2005年から2009年にかけて4シーズンが放送され、2017年にシーズン5が製作された大ヒットドラマ『プリズン・ブレイク』。その後も続編製作の噂が飛び交っている本作だが、主人公マイケル役のウェントワース・ミラーはもう本作に戻る気はないようだ。米TV Lineが報じている。

11月8日(日)、ウェントワースは自身のInstagramで、自分のアカウントに寄せられる肯定的なコメントとそうでないものに対して発言。

「アカウントはやめないよ。自分のことを気にしているわけではない。このアカウント上で"いじめ"られることはない。僕には、削除、ブロックするという権限があるから。だけど、このページをクィアな子たちが見る可能性という点は重要視している。彼らにひどいところを見せたくはない。それに関していうと『プリズン・ブレイク』はもうやらないよ。正式にだ。ストレートのキャラクターは演じたくないんだ。もう物語はすべて語り尽くされたしね(2度も)。もし、次のシーズンを楽しみにしている人がいたら、がっかりさせたことになるね。申し訳ない。でも、ゲイが演じている架空のストレート男性に恋をして、このことに怒っているとしたら、それはあなた自身の問題だね」

2013年に同性愛者であることをカミングアウトしているウェントワースだが、今回の発言で同作の続編は絶望的になったようだ。

シーズン5が放送された翌年、米FOXのマイケル・ソーン社長は、シーズン6がプロジェクトとして初期段階にあることを認めていた。また当時のCEOであるゲイリー・ニューマンは後に、新シーズンでは「全員が新しいキャストになることはないでしょう」と明らかにし、更にクリエーターのポール・シュアリングは「次のシーズンのアイデアもすでにあった」と付け加えていた。FOXの関係者によると、同作の続編には特に動きがないという。

また、このウェントワースの決断を支持しているキャストも居る。以前Instagramに、同作のロゴが入った画像と「『プリズン・ブレイク』6製作中」というメッセージを投稿していたリンカーン役のドミニク・パーセルは、「絶対的にサポートし、君の理由を理解しているよ。自分自身の健康と真実のためにこの決断をしたことを嬉しく思っている」と返事をしている。

加えて、サラ・タンクレディ役のサラ・ウェイン・キャリーズは、「昨日、ウェントワースは、同性愛者である彼がゲイのキャラクターを演じることに集中したいと思っているため、『プリズン・ブレイク』のマイケルを演じることをやめると発表したわ。一緒に仕事をしてきたことに感謝の気持ちと深い愛を込めて、その選択を支持する」と自身のInstagramで述べた。サラはまた、「すべてのファンの皆さんへ。『プリズン・ブレイク』のキャストは、クィアにやさしい空間であることを知っておいて。私たちは、LGBTQ+コミュニティの友人や家族と一緒に、彼らの権利とアートワークを全面的にサポートするわ」とも綴った。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『プリズン・ブレイク』シーズン5 (c) 2017 Fox and its related entities. All rights reserved.