小池都知事は『マイアミ・バイス』好き!? 東京が舞台の『Tokyo Vice』スタッフが表敬訪問

アンセル・エルゴート(『ベイビー・ドライバー』)、渡辺謙(『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』『ラスト サムライ』)が出演する東京が舞台となる米HBO Maxの新作ドラマ『Tokyo Vice(原題)』。その撮影が今月下旬から東京で始まることを受けて、マイケル・マン監督(『ヒート』『マイアミ・バイス』)らスタッフが、東京都の小池百合子都知事への表敬訪問を行った。

本作の原作は、アメリカ出身で元読売新聞社社会部記者のジャーナリスト、ジェイク・エーデルスタインが2009年に出版した「トウキョウ・バイス:アメリカ人記者の警察回り体験記」。全国新聞で初めての外国人ジャーナリストとして暴力団を含む東京の犯罪現場に突撃していったエーデルスタインの、命を賭けた取材の暴露本だ。中南米と北米を結ぶ密輸の中継地として国際犯罪が頻発するフロリダ州マイアミを舞台に、刑事の危険な潜入捜査をスリリングに描いた『マイアミ・バイス』を彷彿させる作品であり、1980年代に放送されたそのTVシリーズと、2006年に公開された映画版の両方を手掛けたマンが本作第1話の監督・製作総指揮を務めることは適任と言える。

11月12日(木)に都庁を訪ねたのは、マンのほか、製作総指揮のジョン・レッシャー(『ブラック・スキャンダル』)、ロケーション・スーパーバイザーのジャニス・ポーリーの3人。そろってマスクを着用し、現れた小池都知事とは握手でなくグータッチや肘タッチで挨拶した。

実は本作は今年初めに撮影が始まったものの、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で早々に中断されていた。中断後、一旦帰国していたマン監督たちは、コロナ禍においても本作のメインキャラクターの一つである東京で撮影することにこだわりたかったことを強調。「ハリウッドの作品の中には、日本が舞台だと言いながら別の場所で撮っているものもあるが、この作品はどうしても東京で撮りたかった。東京は世界で最もエキサイティングな街だ」と語った。レッシャーも「この作品は東京へのラブレター。世界中の人々に東京を紹介することができて光栄」と同調している。

小池都知事は、「『マイアミ・バイス』を大変ワクワクしながら観たことを覚えているので、その監督が東京を舞台に撮ってくれるなんて。順調な撮影ができるよう、東京都としても様々なお手伝いができれば」と発言。

挨拶の最後に、マン監督は自身の監督作3本(『ラスト・オブ・モヒカン』『ヒート』『コラテラル』)とレッシャーが製作した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のディスクをプレゼント。小池都知事がお返しにけん玉を贈ると、マン監督が「これはハンマーですか?」と言って都知事を笑わせる場面もあった。(海外ドラマNAVI)

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(左より)ジャニス・ポーリー、ジョン・レッシャー、マイケル・マン、小池百合子都知事