渡辺謙アメリカドラマ初出演作『TOKYO VICE』日本放送が決定!監督&キャストのコメント到着

東京の闇社会を追ったアメリカ人記者の実体験に基づく超大作ドラマ『TOKYO VICE(原題)』が、WOWOW初のハリウッド共同制作ドラマシリーズとして日本独占放送となることが発表された。

本作が元にしているのは、全国新聞初の外国人記者として東京のアンダーグラウンドを駆け巡ったジェイク・エーデルスタインの「トウキョウ・バイス アメリカ人記者の警察回り体験記」。新人が最初に受け持つ仕事、警察担当の記者として外国人というアウトサイダーの立場を逆手に取って東京の裏社会に接し、スキャンダルをつかんでいく姿を描く。

全8話のうち第1話の監督を担当するのは、人気ドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』を製作したほか、『ヒート』『インサイダー』『コラテラル』といった犯罪がテーマの映画でメガホンを取ったマイケル・マン。

キャストには、アンセル・エルゴート(『ベイビー・ドライバー』)、渡辺謙(『ラスト サムライ』)、菊地凛子(『バベル』)などが名を連ねる。渡辺にとってアメリカドラマのメインキャストを務めるのはこれが初となる。

マン監督、主演のアンセルから日本へ向けたコメントも到着。マン監督は「WOWOWはこれまでも素晴らしいサポートをしてくれており、WOWOWが日本でこの作品を独占放送することになってとても嬉しく思っています。私たちは1990年代終わりの大都会、東京の本当の姿を浮き彫りにした作品を作りたいと思っているので、日本の皆さまにそういった部分も楽しんでもらえることを期待しています」と発言。一方のアンセルは「『TOKYO VICE』が日本で放送されることが決まってとても嬉しいです。東京は個人的にも大好きな都市の一つだったので、ここで撮影できることは素晴らしい経験となっています。東京という都市も作品の中で重要な役割を演じているので、この作品を日本の皆さまに見ていただくことが待ちきれません!」と述べている。

日本の大学を卒業し、日本式の新卒就職活動を経て大手新聞社に就職した主人公ジェイク・エーデルスタインは、警察担当となったことで出会った一人の刑事と絆を深めていく。裏社会とも不思議な関係を持つその刑事との家族ぐるみの付き合いや関係性を通じて、日本特有の文化や日本の企業独特の組織構造を経験するジェイク。一方で外国人ならではの面も生かしてネタをつかみ、捜査協力を行ううちに、様々なアンダーグラウンドの世界へと巻き込まれる。新聞記者としての特ダネへのこだわり、日本の新聞社の文化、裏社会との取引、警察官でありながら捜査情報を流す者、それを取り巻く者たちが複雑に絡み合っていく...。

『特捜刑事マイアミ・バイス』とその映画版『マイアミ・バイス』でマイアミに潜む犯罪を描いてきたマン監督が、今週より東京都内で撮影される『TOKYO VICE』で東京のどんな面を映し出すのか、注目だ。アメリカではHBO Maxで2021年に配信予定。日本ではWOWOWにて独占放送となるが、その放送時期は未定のため、分かり次第お伝えしたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:

マイケル・マン、アンセル・エルゴート