英エリザベス女王2世の治世と人生を描くNetflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』。本作のシーズン4でダイアナ妃を演じるエマ・コリンが、最近話題となった「フィクション問題」に言及していることが明らかとなった。米E!Newsが報じている。
『ザ・クラウン』の「フィクション」問題とは、英文化省のオリヴァー・ドウデン長官が、『ザ・クラウン』で描かれている内容を視聴者が真実だと勘違いしてしまう可能性を懸念し、「シリーズがフィクションだ」と各エピソードの冒頭に免責事項を加えるよう要求した件だ。
その問題についてダイアナ妃役のエマは、シリーズの物語が完全に実話に基づいていないことを視聴者は理解しているため、免責事項の追加は必要ないとコメント。エマは、その懸念が王室やダイアナ妃を守ろうとする気持ちから来ていることは理解しているが、メディア帝国を支配する一家の愛憎劇を描く米HBOのドラマ『キング・オブ・メディア』が、実在するメディアの帝王ルパート・マードックの物語ではなく、フィクションだと視聴者が理解しているのと同じだと理由を明かしていた。
Netflixはドウデン長官の要求に対し、「私たちは、『ザ・クラウン』をドラマとして常に紹介してきました。よって視聴者が、このシリーズが歴史的な出来事に広く基づいた、フィクション作品であることを理解していると確信しています」と、声明で切り返していた。
フィクション問題に関しては、シーズン3&4でチャールズ皇太子を演じているジョシュ・オコナーもエマと同意見で、Netflixは免責事項を加える必要はないと思うと述べている。
シーズン4ではチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚の破綻や、コーンウォール公爵夫人となったカミラと皇太子の関係が色濃く描かれているだけに、ファンから反響が大きかった模様。
『ザ・クラウン』はシーズン5&6の製作も控えているため、引き続き"フィクション問題"は後を引きそうだ。(海外ドラマNAVI)
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Netflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』シーズン1~4は独占配信中。