2020年は、米CWにとって分岐点となる年だった。大人気コンテンツのアローバースの源である『ARROW/アロー』が幕を閉じ、さらに『SUPERGIRL/スーパーガール』と『ブラックライトニング』が2021年で終了することも発表された。親しんだ作品が終わりを迎えることは寂しいことだが、2021年、CWはアローバースとDCコミックスを原作とするTVシリーズの新しい作品を開拓していく。
米ScreenRantが伝えたCWのアローバース及びDCシリーズの新作は以下の通り。※すべて原題
『Superman & Lois』
すでに『SUPERGIRL』に登場しているタイラー・ホークリン(『ティーン・ウルフ』)演じるスーパーマンと、エリザベス・トゥロック(『GRIMM/グリム』)演じるロイスが主人公となる『Superman & Lois』。
『THE FLASH/フラッシュ』のショーランナーであるトッド・ヘルビングが脚本を手がけ、彼はアローバース作品のプロデューサーのグレッグ・バーランティ、サラ・シェクター、ジェフ・ジョンズらと共に製作総指揮にも名を連ねる。
これまでのTVシリーズや映画で描かれてきた二人の物語とは異なり、クラークとロイスが10代の息子を育てながら親子関係の課題に取り組んでいく。マルチバースの再起動により二人の息子を持つ親となったクラークとロイスが現代社会で親として働くことに伴うストレスやプレッシャーも描かれる。2021年2月放送開始予定。
『Naomi』
『ARROW』で製作総指揮を務めたジル・ブランケンシップが企画を進めている。
ブライアン・マイケル・ベンディスによる「Naomi」は、スーパーマンのように地球に引き取られ、アメリカ北西部の小さな街で暮らす10代の少女ナオミが、自分の起源を知るためにヒーローの道を進むという物語。
今のところ、アローバースとは違う次元に設定されているが、クロスオーバーされる可能性はあるとのこと。
『Painkiller』
『ブラックライトニング』のスピンオフ。
『Painkiller』はタイトルの通り、ジョーダン・キャロウェイが演じるペインキラーことカリル・ペインを主人公にした物語。従来のスーパーヒーローではなく、アローバースにとってはアンチヒーローが主人公となる初めて作品であるため注目を集めている。
スピンオフ版でカリルは、フリーランド・シティで殺人マシンのペインキラーとして悪の組織で暗躍していた暗い過去に罪悪感を持ち、新しい人生を始めるべくアカシック・バレーへ移る。だが、問題があった過去がカリルに付きまとい、彼は自身のダークサイドに向き合いながら、悪に正義をもたらすという新たな使命に挑もうとする――。
『ブラックライトニング』の他のキャラクターの登場はまだ発表されていないが、シリーズ終了が決定している以上その可能性は高い。3月に放送される予定の『ブラックライトニング』シーズン4第7話が本作のパイロット版となる。シリーズ化が決定した場合、『ブラックライトニング』のクリエイター兼ショーランナーであるサリム・アキルが製作総指揮を務める。
『Wonder Girl』
女戦士の種族アマゾン族から新ヒロインが誕生! コミックスファンの間でワンダーガールとして知られているのはドナ・トロイやキャシー・サンズマークだが、今回主人公となるのは今年新登場したヤラ・フロル。彼女が自分の内なる力を知り、世界を悪から守るために戦う。
本作を手がけるのは、『Queen of the South ~女王への階段~』の製作総指揮デイリン・ロドリゲス。これまで、DCエンターテイメントが立ち上げた配信サービス、DC Universeのオリジナルシリーズ『Titans/タイタンズ』ではドナ・トロイが登場しているが、CWのDCシリーズにワンダーガールが本格的に登場するのは初めてのこと。
(海外ドラマNAVI)
Photo:
The CW『Superman & Lois』公式Instagram(cwsupermanandlois)
Luciano Vecchio公式Instagram(lucianovecchioart)