スティーヴン・ユァン、『ウォーキング・デッド』への出演を振り返って胸中吐露

大人気サバイバル・パニックドラマ『ウォーキング・デッド』でグレンを演じたスティーヴン・ユァンが、最新インタビューで出演していた当時を振り返った。(※本記事は『ウォーキング・デッド』シーズン7のネタばれを含むのでご注意を!)

スティーヴンは米Varietyに対し、「私にとって、『ウォーキング・デッド』に出演することは大きな祝福だったと思う。なぜなら、プロになること、俳優になること、真剣に仕事をすることなど、人生をナビゲートするための方法を教えてくれた素晴らしい人たちに会ったから」と述べた。

『ウォーキング・デッド』でスティーヴンが演じたグレンは、原作コミックスで救世主たちのリーダー、ニーガンに有刺鉄線を巻いたバッドで頭を叩き潰されて亡くなっており、その展開がドラマ版でもシーズン7の第1話「惨き鉄槌」で描かれ、スティーブンはシリーズを降板することに。グレンの退場はコミックスで描かれていたため、予想範囲内だったとはいえ、そのショッキングな死にファンは大きな衝撃を受けた。

スティーヴンは出演していた当時を振り返り、「番組の降板について、もし自分が説明し難い気持ちを抱いていたとしたら、それは自分が何者なのか、自分の意見や言いたいことを理解するための時間をほとんど取らなかったからじゃないかと思うんだ。いつでも僕は、より大きな物語の一部でしかなかった。それはある意味、僕が子ども時代にどのように育ったかを反映しているかもね。"もう十分だろう。反対側の世界を試したい"と思ったんだ」と述べた。韓国系アメリカ人のスティーヴンは、二つの異なる文化のなかで育った子ども時代を例えに、長年にわたり出演したドラマシリーズでの体験について語った。

「反対側の世界を試したい」と感じていたというスティーヴンは『ウォーキング・デッド』を降板後、韓国映画『バーニング』や、アメリカと韓国の合作映画『Okja/オクジャ』に出演。その他、リブート版『トワイライト・ゾーン』や、アニメシリーズ『ヴォルトロン』に出演し、活躍の場を広げている。

2021年は映画『The Humans(原題)』の米公開を控える他、数々の映画祭に出品され、日本でも3月19日(金)に公開予定の韓国映画『ミナリ』に出演。また、『ウォーキング・デッド』の原作者ロバート・カークマンが手掛けるアニメシリーズ『Invincible(原題)』で主人公マーク・グレイソンを演じ、Amazon Prime Videoにて今年配信予定と出演作が目白押し。国境を越えて活躍し続けるスティーヴンにこれからも期待したい。(海外ドラマNAVI)

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『ウォーキング・デッド』(c)Gene Page/AMC