性的虐待疑惑のマリリン・マンソン、『アメリカン・ゴッズ』『クリープショー』から解雇

米国の大手エージェントCAAは、性的虐待疑惑のあるミュージシャンのマリリン・マンソンとの契約を解除したことを発表した。米Deadlineが報じた。

契約解除を受け、現地時間1日(月)に声明を発表したマリリンは「事実がひどくねじ曲げられている」と述べている。マリリンはCAAだけでなく、所属レーベルのLoma Vista Recordingsからも契約を解除され、出演していた米Starzのファンタジーシリーズ『アメリカン・ゴッズ』や、シーズン2に複数話登場予定だった『CREEPSHOW/クリープショー』からも解雇された。

事の発端は、米HBOのSFドラマ『ウエストワールド』のドロレス役で人気を博しているエヴァン・レイチェル・ウッドが10代の頃にマリリンから性的かつ精神的虐待を受けていたと告発したこと。二人は2009年に婚約をしていたが、破局していた。

Starzの広報は、「マリリン・マンソンに対する申し立てを受け、我々は今シーズンの『アメリカン・ゴッズ』残りのエピソードに彼を出演させないことを決断致しました。Starzは、揺るがない思いですべての犠牲者と苦難を耐えた方々と共にあります」とコメントしている。

エヴァンは性的虐待を受け、自殺未遂を図った過去を告白していたが、相手が誰だったかは明らかにしていなかった。しかし、1日(月)にInstagramを更新し、マリリンの名前を出して次のように真実を打ち明けた。「彼は10代の私を手懐け、何年にもわたり酷い虐待をしてきました。私は洗脳され、服従するように操られました。報復や誹謗中傷、そして脅迫に怯えながら生きることはもう終わりにします」

彼女の告発を受け、現時点で少なくとも3人の女性がマリリンから性的虐待を受けたと主張している。

彼が性的虐待をはじめたのは2011年まで遡ると考えられており、2018年にはロサンゼルス市警に捜査されたこともあるが、地方検事は「確証がない」としていた。

マリリンを追放した『アメリカン・ゴッズ』に出演するイェティデ・バダキは、「私はエヴァン・レイチェル・ウッドと勇敢な女性たちと共に立ちます」と辛い過去を告白したエヴァンたちの勇気に寄り添っている。(海外ドラマNAVI)

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Photo:

マリリン・マンソン©JHMH/FAMOUS