ティム・バートンによる『アダムス・ファミリー』スピンオフシリーズ、Netflixで配信

『シザーハンズ』や『チャーリーとチョコレート工場』などで知られるティム・バートン監督が『アダムス・ファミリー』のスピンオフドラマを手掛けることは以前お伝えしていた通り。この度、配信先が決定しNetflixにてデビューすることが分かった。米Deadlineが報じている。

『アダムス・ファミリー』は1930年代にチャールズ・アダムスが生み出し、TVシリーズやアニメシリーズが作られ、1991年に製作された実写版長編映画が大ヒット。丘の上にたたずむ洋館に暮らす、お化けのアダムス・ファミリーが繰り広げる騒動が描かれるホラー・コメディで、今でも人々に愛されている作品だ。

そんな大人気作のスピンオフとなる『Wednesday(原題)』は、オリジナルに登場する長女ウェンズデーが主人公。ネバーモア・アカデミーの学生であるウェンズデー・アダムスによる超常現象も混ざった推理ミステリーとなるそうだ。彼女は自分の超能力をマスターするためアカデミーで学んでおり、地元の町を恐怖に陥れた凶悪な殺人事件を阻止し、25年前に彼女の両親を巻き込んで起きた超常的な謎を解決しようとする。

脚本は『ヤング・スーパーマン』『バッドランド ~最強の戦士~』のクリエイターで知られるアルフレッド・ガフとマイルズ・ミラーのコンビが手がける。また、映画で活躍してきたバートン監督にとっては本作が初のドラマシリーズとなる。

以前、このプロジェクトが報じられた際には、複数メディアが入札をしていると言われていたが、最終的にNetflixが権利を獲得したようだ。Netflixオリジナルシリーズディレクターであるテディ・ビアゼリは、ウェンズデーのことを"究極の一匹狼"と表現しつつ、今回の報道について以下のように話している。

「アルフレッド・ガフとマイルズ・ミラーの脚本を最初に読んだとき、心の中を矢で打ち抜かれるようでした。あの世界観、精神、キャラクターはそのままでありながらも、実に新鮮な方法で物語を描いています。また先見の明のある監督であり、生涯『アダムス・ファミリー』のファンでもあるティム・バートンが、このシリーズでドラマの監督デビューを果たしたいと言いました。ティムは、『シザーハンズ』のエドワード、『ビートルジュース』のリディア・デイツ、そして『バットマン』のような社会的にはよそ者と思われるキャラクターに、力を与える物語を作ってきた経験を持っています。そして今まさに、ウェンズデーとネバーモア・アカデミーの不気味なクラスメイトが、彼のユニークな視点で描かれるのです」

これまでのウェンズデー役には、1977年オリジナル版のリサ・ローリング(『コング/怒りの処刑』)、1991年の映画と1993年の続編ではクリスティナ・リッチ(『スリーピー・ホロウ』)が、2019年のアニメ版では、クロエ・グレース・モレッツ(『サスペリア』)が声優を担当。さらに2010年4月には、クリスタ・ロドリゲス(『デイブレイク ~世界が終わったその先で~』)がブロードウェイミュージカル版でウェンズデーに扮していた。(海外ドラマNAVI)

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Netflix公式Twitterより