『スーパーナチュラル』当初予定されていたエンディングでは「Carry on Wayward Son」が演奏されるはずだった

サム&ディーン・ウィンチェスター兄弟が活躍する超常現象アクションドラマ『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』のエンディングが、新型コロナウイルスによる撮影ルールの変更により、脚本が書き換えられたことは当サイトでもお伝えした通り。シリーズの放送が終了し、製作スタッフが当初予定されていたエンディングを明かした。米Entertainment Weeklyが報じている。(※本記事は、『スーパーナチュラル』ファイナルシーズンのエンディングのネタばれを含むのでご注意ください)

実際に放送されたシリーズファイナルでは、任務中に命を落としたディーン(ジェンセン・アクレス)が大天使ルシファーの息子ジャックがいる天国へ。サムは夫として父親として人生を全うした後、天国でディーンと再会してシリーズが終了した。

しかし、それは脚本が変更された後の結末であり、プロダクション・デザイナーのジェリー・ワネクによるシリーズの舞台裏話を集めた著書「Supernatural 15 Seasons: The Crew Member"s Souvenir」で、オリジナルのエンディングについて次のように綴られている。

「ディーンが天国に行き着いて、サムの人生を早送りで見る予定になっていて、最後の瞬間はどこか別の場所で起こるはずだった。(製作総指揮の)ロバート・シンガーと私が、シーズン15と避けられないラストについて話すために腰を下ろしたとき、私たちはサムとディーンに相応しいと感じる天国のバージョンを思いついたんだ。兄弟が人生で出会った全ての人たち(少なくともロケ地バンクーバーに来るよう説得できた人たち)と建て直されたロードハウスで集まり、バンドのカンサスが(公式だろうが非公式だろうが関係なく)テーマ曲「Carry on Wayward Son」を演奏する予定だった」

しかし、新型コロナウイルスのガイドラインにより、すべての計画が変更に。撮影中もソーシャルディスタンスを保たなければならず、人でごった返したロードハウスでの撮影は不可能となった。さらに、カンサスや他のキャストのロケ地への渡航も難しく、ワネクは放送されたバージョンへ変更せざるを得なかったとの説明している。

2005年に米CWにて放送が始まった『スーパーナチュラル』は2020年11月に終了し、15年にわたる歴史に幕を閉じた。(海外ドラマNAVI)

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