米NBCで長寿番組記録を更新中の人気犯罪捜査ドラマ『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』のシーズン22第9話において、シーズン1からシーズン12まで、主人公オリビア・ベンソン警部(マリスカ・ハージティ)のパートナーとして活躍していたエリオット・ステイブラー刑事(クリストファー・メロー二)が復活した。その経緯を米Entertainment Weeklyが伝えている。
本記事は『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』シーズン22のネタばれを含みますので、ご注意ください。
クリストファー演じるステイブラー刑事は、シーズン12の最終話で、殺された母の復讐を遂げようとする女性を射殺し、そのままシーズン13からいなくなった。クリストファーの降板は唐突に感じ、消化不良の印象が強かった。出演料で揉めたため番組を降りたと噂されていたが、時とともにクリストファーも軟化し、番組やクリエイターのディック・ウルフに遺恨はない、番組復帰に前向きだという発言が時折マスコミを賑わせていた。
昨年にはクリストファー復帰が正式に発表され、シーズン21の最終回でカムバック予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で番組製作が中止。そのため、予定されていたストーリーラインは『性犯罪特捜班』シーズン22と、クリストファー主演のスピンオフ『Law & Order: Organized Crime(原題)』のクロスオーバー・エピソードとして受け継がれた。
アメリカで4月1日(木)に放送された『性犯罪特捜班』第9話「Return of the Prodigal Son(原題)」では、冒頭、自分自身の表彰セレモニーの会場に向かう途中のオリビアが、車の爆破事件の報告を受けて現場に急行する。そこで大怪我を負ったエリオットの妻のキャシーの姿を目にする。後ろから名前を呼ばれたオリビアが振り向くと、そこにエリオットが立っていた...という展開だった。
エリオットはヨーロッパに移住し、ローマの対テロリスト・ユニットで働いていたことが判明。NYPDとの共同任務でニューヨークに戻り、オリビアにどう連絡するか迷っていたところ、事件が起き、二人は再会。エリオットに、「あなたは私の人生で最も大切な人だったのに、ある日いきなりいなくなった」と詰め寄るオリビアに対し、エリオットは「もし君の声を聞いたら、去ることができなかった」と弁明する。
エリオットは妻のキャシーとの間に5人の子がいるアイルランド系アメリカ人で、そのためエリオットとオリビアの関係は、愛情まで発展できない微妙なものだった。そしてニューヨークに戻ってくるやいなや、犯罪組織に狙われたキャシーが命を落とす。
『性犯罪特捜班』とのクロスオーバーである第9話が終わった直後から、エリオットが主人公の新番組『Organized Crime』放送が始まった。今後は対組織犯罪ユニットのリーダーとして活躍するエリオットだが、今後も『性犯罪特捜班』とのクロスオーバー・エピソードおよびオリビアとの共同捜査が大いに期待される。(海外ドラマNAVI)
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