『ザ・ソプラノズ』ジョセフ・シラヴォが死去

マフィア一家を描く米HBOドラマ『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』で、主人公トニー・ソプラノの父親ジョニー・ソプラノを演じたジョセフ・シラヴォが、癌との闘病生活の末に永眠した。享年66。米Varietyが報じている。

代理人がVarietyに発表したところによると、ジョセフは大腸がんと長い間勇敢に闘い、4月11日(日)に亡くなったとのこと。

ジョセフの出演作として最も知られているのは『ザ・ソプラノズ』だが、その他にも『LAW & ORDER ロー&オーダー』『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』『ダーティ・セクシー・マネー』『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』『ブラックリスト』など数多くのドラマに出演していた。映画では、『ワイズ・ガール』や、『ニューヨーク・ギャングスター』そして、アダム・ドライヴァー主演の『ザ・レポート』などでも活躍。

ワシントンD.C.で生まれ育ったジョセフは、名門スタンフォード大学で学士号を取得後、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツの演劇プログラムで修士号を取得。1993年に公開されたアル・パチーノ(『ゴッドファーザー』)主演映画『カリートの道』でデビューを果たした後、1999年に『ザ・ソプラノズ』の同役に抜擢された。

ブロードウェイでは、トニー賞を受賞した舞台『オスロ』や『ライト・イン・ザ・ピザッツァ』に出演、そしてミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の全米ツアーにも参加。その他にも『Mad Forest(原題)』や『Up Against the Wind(原題)』、『My Night With Reg(原題)』、『The Root(原題)』『ハムレット』『アンソニーとクレオパトラ』など、オフブロードウェイや地方劇場で数多くの作品に出演していた。

ジョセフは、ニューヨークのさまざまな俳優養成プログラムの講師としても評価されていたことで知られる。ロン・ヴァン・リュー、オリンピア・デュカキス、ノーラ・ダンフィーに師事した後、最終的にはニューヨーク大学大学院の教授となりシェイクスピアを教えていた。ジョセフには、娘のアレグラ・オカーマス、義理の息子アーロン・オカーマス、孫のアティカス・オカーマス、姉のマリア・シラーボ、兄弟のマリオ・シラーボ、アーネスト・シラーボ、マイケル・シラーボがいる。

なお、『ザ・ソプラノズ』での息子だったトニー・ソプラノを演じたジェームズ・ガンドルフィーニには、享年51で2013年にイタリアで亡くなっている。ジョセフのご冥福を心よりお祈りしたい。(海外ドラマNAVI)

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Photo:ジョセフ・シラヴォ©NYPW/FAMOUS