『THIS IS US』キャストが選ぶ、お気に入りシーンとは?

エミー賞&ゴールデン・グローブ賞に多数ノミネート&受賞を果たした感動のヒューマンドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』。シーズン3では初デートからプロポーズ、未熟児の誕生、アルコール依存症、戦争、セクシュアリティ、さらには長い間死んだと思われていた叔父との出会いまで、あらゆるテーマを取り上げている。そこで、米Entertainment Weeklyは主要キャストの最もお気に入りのエピソードを調査。彼らが選ぶのは一体どんな場面なのか。

ジャスティン・ハートリー(ケヴィン役)

ジャスティンの印象に残っているのは、第12話「ソングバード通り 後編」。PTSDに悩まされている叔父ニックを助けようとするも、うまくできなかったイライラを母レベッカと共有するという場面だ。

「ケヴィンが治療のために叔父を病院に連れて行こうとするところが本当に好きなんだ。ニッキーは行くつもりがないから、ケヴィンはただ立ち去って、苛立ちを吐き出す必要があった。そこにお母さんがやってくると、彼は言うんだ。"パパに怒っている"と。その時見えたレベッカとケヴィンの絆はすごくいいね。彼が自分のことをのけ者だと決めける前の、幼い頃のことを思い出させてくれた」

クリス・サリヴァン(トビー役)

クリスは、未熟児で生まれた息子が新生児集中治療室(NICU)に入院していた間のトビーとケイトの場面を選択。

「NICUの部分は本当に楽しんだよ。そこでの会話をね。僕と妻は、友人や家族を通して2018年だけでも13人の赤ちゃんと出会ったんだ。その中の5人、双子2組と僕の姪は、長い間NICUに入っていたんだ。だから、友人や家族から学んだことを画面上で表現できることは嬉しかった。このようなエピソードでなければあまり出てこない会話だからね」

スターリング・K・ブラウン(ランダル役)

スターリングは、テスがランダルとベスに不確かな悩みを打ち明けた時のことを思い返して次のように話した。

「僕は(テス役の)エリス・ベイカーが大好きなんだ。彼女はものすごいエネルギーの持ち主。いつも、ずっと喋り続けているよ。とても熱心で元気な子だ。でも、彼女は自分の問題について両親に打ち明けるために心落ち着ける場所が必要だった。複雑な気持ちがあり、どのように受け取られるかもわからない、そんな全てが彼女からあふれ出した時は、ただただ素晴らしかったよ。 実際に、空港である女性に声をかけられて、"あなたの娘が全てを打ち明けたあのシーンですが、私は自分の娘が告白してくれた時に(ランダルのように)思いやりを持つことができませんでした。でもあのシーンを見て、自分ももっと良い方向に変われると、これからはそうしようと思いました"と話してくれたんだ。このドラマはそういう作品なんだ」

クリッシー・メッツ(ケイト役)

クリッシーはジャックとレベッカの遊園地での初デートの物語がお気に入りだという。

「初めてのデートで、ジャックが傘を買う余裕もないってレベッカに告白するところが大好き。もし、彼が自分のエゴを脇に置いて本音を話すことがなかったら、ビッグ3は生まれていたと思う?」

マイロ・ヴィンティミリア(ジャック役)

マイロが選んだのは、ジャックとニックのベトナム戦争に絡んだエピソード。徴兵が抽選で行われ、気強いジャックではなく、繊細なニックが選ばれてしまった場面だ。

「この若い男たちが直面したものを理解することは恐ろしいことだった。(ニック役の)マイケル・アンガラノと僕はwebサイトで徴兵の抽選番号を確認したんだ。彼は68番だったと思う。僕は13番。僕は間違いなくベトナムに行っていただろうね」

マイケル・アンガラノ(ニック役)

マイケルも同じくニックが抽選で徴兵されてしまう場面を挙げる。

「ただ、あのシーンが大好きなんだ。素晴らしい機会だったよ。(撮影の日は)たくさんの人が集まって記念日のように感じたし、(ベトナム戦争の退役軍人で『THIS IS US』のコンサルタントを務める)ティム・オブライエンもその日現場に来てくれたね。それが、(このシーンが)僕の胸に響いた理由でもあると思う。終わった時、僕らはこの物語を語る上で、とても壮大な中のごく小さな一部だと感じたよ。プロット、キャラクター、時間が一つになったんだ。このドラマはこの瞬間のために作られたと感じたくらいにね」

スーザン・ケレチ・ワトソン(ベス役)

スーザンは、第17話「R&B」で描かれたランダルがテスにプロポーズするシーンがお気に入りとのこと。

「それはとても可愛いものだったと思った。それから、当時の二人の距離感も大好き。ベスが"じゃあ言って"と言った時に彼が"え?"と返すと、彼女がまた"ほら、言ってよ。どうせ(指輪を)持ってないんでしょ?"と言う。そして彼が指輪を出すと、"まさか、本気なの? 本当に今指輪を持っていたの?"と返す。とてもシンプルよね。スカイライティングなんてないわ。大画面でもない。ただ、彼女のお気に入りのレストランで食事をしていただけ」

マンディ・ムーア(レベッカ役)

マンディはピアソン一家が病院の待合室に集まった第15話「待合室」がシーズンの中で最も挑戦的でお気に入りのシーンだという。

「私はあのエピソードとその制作過程が大好き。この小さな空間の中で、大好きな人たちと一緒に過ごすことができた。お互いにあんな時間を過ごせることはもうないわ」

ロン・セファス・ジョーンズ(ウィリアム役)

ロンは、ウィリアムとジェシー(デニス・オヘア)の関係の始まりと、彼らの感謝祭の食事が明かされた第8話「6つの感謝祭」で旧友デニスと議論した時のことを回顧。

「また彼らが(番組に)戻ることを望んでいるんだ。もっと彼らの関係について、どんなように関係を築いたのか、ウィリアムが何も言わずにジェシーの元を去った時に何が起こっていたのか見てみたいね。デニスのような男と一緒に仕事をすると、全てが楽で強烈なんだ。挑戦しようと意気込んでいる人と一緒に働くということは、自分の経験と勘をフルで活用するようなものなんだよ。お互いを尊重し合ってた。現場に入ると自然と始まる。誰もが常に互いの水準を引き上げていたよ」

(翻訳/Nami)

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『THIS IS US』シーズン3 (c) 2018-2019 NBCUniversal Media, LLC. All rights reserved.