『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のキーパーソンをめぐる展開は、90年代のコミックからインスピレーションを得る

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のその後を描いたマーベルドラマシリーズ第2弾『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』。謎の人物"パワーブローカー"の正体が、シーズンフィナーレで明らかになったが、そのキャラクターをめぐる展開について、シリーズの製作総指揮が説明している。米Entertainment Weeklyが伝えた。(※本記事は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のネタばれを含むのでご注意ください)

"彼"と思われていた、パワーブローカー。その正体は、エージェント13ことシャロン・カーター(エミリー ・ヴァンキャンプ)だった。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でシャロンを最後に見た映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、彼女はスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)と、サム・ウィルソン/ファルコン(アンソニー・マッキー)に手を貸したために、追われる身になっていた。

製作総指揮のネイト・ムーアによれば、シャロンの展開はS.H.I.E.L.D.により除け者にされていた90年代のコミックからインスピレーションを得たといい、「彼女はかなり歪んだ状態で戻ってきた」とのこと。

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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の監督であるジョー&アンソニー・ルッソ、そして脚本のクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーは、これまでにもシャロンを再び映画に組み込もうと試行錯誤していたそうだが、ムーアによれば「すでに十分なスペースがないほど多くのキャラクターがいた」ために実現しなかったという。

その結果、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の企画を話し合っている時に、「シャロン・カーターの物語になりつつある」と感じるほど彼女の存在が大きくなったそうで、この作品においてシャロンというキャラクターはかなりエッジの効いた存在になるが、それは彼女が生き残るために何をしてきたかを踏まえた上で描かれていると、述べている。

共同製作総指揮のゾーイー・ナーゲルハウトも、パワーブローカー・シャロンが今後MCUでより大きな役割を担うことが期待されていると語る。「本当にそう願っています。私たちが盾とその遺産を探る物語では、彼女に非常に興味深い二重性を与えました。私は、彼女がすべて悪いとは思いませんし、もちろん完全に良いとも思いません。彼女は本当に説得力のある中立的な立場にいると思います。そのキャラクターをさらに探求し、どのように曖昧な世界を漂わせるのかを追求することは本当に興味深いものになるかもしれません」

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』はDisney+(ディズニープラス)にて配信中。(海外ドラマNAVI)

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『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』公式Twitterより