繊細なジャニーンはもう存在しない?『ハンドメイズ・テイル』を深掘りする『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』

Huluプレミア『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の配信と同時に、キャストやファンをゲストに迎えて同作の考察を行うトークショー『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』。シーズン4に合わせて、同番組 もHuluにて配信中だ。(※本記事はシーズン4第4話までのネタバレを含みますのでご注意ください)

第4話のゲストは、リディアおば役のアン・ダウド(『オリーヴ・キタリッジ』)とセリーナ・ジョイの衣装を全部揃えるほど本作の大ファンだという女優のウィットニー・カミングス(『NYボンビー・ガ―ル』)。

今回の話の中心はジャニーン。対談は「ジャニーンはこれまで過小評価されているのか」という質問から始まった。ウィットニーは過小評価したことはないとし、パットナム夫人を噛んだ場面を挙げ、「それを見たとき彼女は今後も大丈夫だろうと思った。眼帯の下でウインクしながら"私は大丈夫よ"って言ってる気がする。彼女の繊細さの中には強さが秘められているのよ。すべてを奪われ失うものがない人は計り知れない強さを持ってる」と分析。アンも賛同し「彼女は純粋そのものなの」と付け加えた。

今シーズンの注目すべき点でもある主人公ジューンとジャニーンの関係に話は移り、時には母と娘のようであり、姉妹のようでもある二人ついて、「ジャニーンは自分のことは棚に上げてジューンに不満があるの。だけどとても独特で素晴らしい関係だと思う」と述べたアン。ウィットニーは、二人が最初の頃よりもかなり対等になってきた点に着目し、「二人は異なるタイプの強さを持ってる。ジャニーンは倒れても何度も立ち上がるの。決して倒れないジューンとは違う強さがある」と、それぞれのキャラクターの特徴を語った。

司会のステイシーは第4話のジャニーンが食料と引き換えに男と寝たシーンに触れ、この方法は屈服を意味したのか、または戦略だったのかという問いを投げかける。するとアンは「彼女の役割だった。それだけよ」とキッパリ。もっと辛い経験をしてきた彼女にとって、それで傷つくようなことはないし、行く当てもなく空腹に耐えかねていた状況を打破するため、解決策を考えて実行しただけという。

また、ステイシーはジャニーンには人の本質を探る力があるように見えるとし、それがアンの演じるリディアとの関係の基礎にもなっていると考察。リディアに"愛のような感情"を持っていると語ると、アンは「それは愛なのよ。できれば愛と言ってちょうだい」と即答した。

続けて、ジャニーンはリディアに恐怖を与えられたにもかかわらず、リディアの苦しみを理解しているように見えると話すステイシーに、アンはそれはシーズン1の時からだと同意。「リディアが大変な時にジャニーンはお茶を持ってきてくれる。真意を知りたいわ。彼女には人を見抜く力がある」と、素晴らしい女性であると人柄を絶賛した。

会話を聞いていたウィットニーが「なんだかラブストーリーみたいね。ロミオとジュリエットのように、リディアと待女たちは制度の下で対立を強いられている」と漏らすと「そのとおりね!」と納得と共感からか思わず話を遮ってしまうアン。「言っておくけどリディアは"できる女"なの。でも司令官たちはクズよ」と力強く言ってのけるアンに、笑ってしまうステイシーと、激しく同意して見せるウィットニー。さらにアンの口からは「彼らが裏で何をしてるか知ったら驚くわ。ギレアドを作るときに話していたこととは違うのよ。でも時がたつにつれてリディアは情報を集めて彼らが彼女たちを傷つけていることを知るの」とギレアドの体制を批判するとともにリディアの今後が気になる発言も出た。

最後にジャニーンは救世主になると思うか? という質問に対し、アンは「救世主は一人じゃないと思う。強い女性たちが協力して勝利をつかむのよ」と回答。今後の展開に期待が高まる。

シーズン4の重要人物となるであろうジャニーン、今後どのような活躍をみせてくれるのか。またリディアの心情の変化にも注目できそうだ。『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』の該当エピソードはHulu にて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

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『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』第4話より
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