ポーランド作家アンドレイ・サプコフスキによるダーク・ファンタジー小説をドラマ化したNetflixのアクション大作『ウィッチャー』。世界中で話題沸騰となっているシリーズのクリエイターは、同じく人気小説シリーズを下敷きにした米HBOの大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』と同じような展開にするつもりはないようだ。
『ゲーム・オブ・スローンズ』は、ジョージ・R・R・マーティンのファンタジー小説「氷と炎の歌」シリーズのドラマ版だが、途中で実写版が原作を追い越してしまうという異例の事態に。よって、その時点でドラマ版の製作チームがオリジナルの物語を展開することになり、ファイナルとなる第八章は賛否両論で幕を閉じる形となった。
米The Wrapのインタビューに応えた『ウィッチャー』のクリエイターであるローレン・シュミット・ヒスリックは、あくまで原作者の意向に沿う形でドラマシリーズを終了させたいと語っている。
「アンドレイ・サプコフスキが小説を終わらせるのと同じ時点で、私たちのストーリーも終了したいと常に言っています。彼が意図的に終わらせた後に、物語を作り続ける必要性を感じていません」
しかし、サプコフスキが将来的なプランを明かしていないため、ドラマ版の時制については柔軟に対応するつもりだという。「面白いのは、私たちがドラマシリーズに取り組んでいるので、彼が新しい本を2冊リリースしたことです」と、まるでサプコフスキが『ゲーム・オブ・スローンズ』と同じ事態を招かないためにも、ドラマ版に先を越される前に原作を必死に執筆しているかのように語っていた。
現在、『ウィッチャー』は前日譚となるスピンオフドラマ『ウィッチャー 血の起源』の製作が進行中で、アニメ映画『ウィッチャー 狼の悪夢』もNetflixでリリースされている。原作に書かれていない物語を描く場合スピンオフなどで実現可能なため、その辺は臨機応変に対応していくのだろうか。
なお、12月17日(金)にリリースされたばかりの『ウィッチャー』シーズン2は早くも大ヒットとなっており、シーズン3への期待が高まる。(海外ドラマNAVI)
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Netflix『ウィッチャー』