大ヒット青春ミュージカルドラマ『Glee/グリー』のブレイン役や『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』ではエミー賞とゴールデン・グローブ賞受賞しているダレン・クリス。彼の出世作となった『Glee』では、様々な噂が報じられているが、そのことに関して擁護するコメントを発した。英Independentが報じている。
ダレン・クリス、『Glee/グリー』について語る
シーズン2から『Glee』に登場したダレン。自身が演じたブレインとクリス・コルファー演じるカートとは同性カップルで、TVで若いゲイカップルがポジティブに描かれるのを見るのは大多数の視聴者にとって当時初めてのことだった。
「特に年配の方々は、あの二人の関係がどんなに大切なものだったかを話してくれたよ。"子どもの頃には、あんな関係の二人をTVで見るなんてなかった"とね。それを言われて、シスジェンダーでストレートの男性である僕も見たことがなかったと、いつも思っていた。僕はクィアとして成長したわけではないけれど、90年代のサンフランシスコで育ったから、彼らのコミュニティにはずっといるつもりだよ。彼らは僕の文化的意識を高めてくれた人たちだからね。(だから)自分にとっても大きな意味があるんだ」
だが昨年、同作で主人公レイチェル役のリア・ミシェルが、ジェーン役として出演していたアフリカ系女優のサマンサ・マリー・ウェア(『WHAT/IF 選択の連鎖』)に差別的な嫌がらせをしていたと告発された。シーズン4からマーリー役で登場したメリッサ・ブノワもサマンサの告発を認めるようにツイートに"いいね"を。さらにシーズン5にゲスト出演したアフリカ系俳優ダビエ・スネルも、リアが他のキャストと自分が同じテーブルに座るのを妨害したとコメントし、リアはパートナーシップ契約をしている食材宅配サービスHello Freshから即座に契約解消されることにまでなった。
そのことに関してダレンはこう説明。「『Glee』の出演者全員について、僕は肯定的なことしか言っていない。みんなととても素敵な交流があったからね…。"ミスター・ハッピー・ゴー・ラッキー"と言われるような僕にとって、素晴らしい人たちの良いところを言えないのは残念なことだ。他人の良いところは、嫌なところほど大々的に言えないものだからね」
さらに現場の話をこう例えた。「撮影現場は、ルールなんてものはあてにならないもので、非常にプレッシャーを感じる場所だ。そこには、誰も知りたくない、書きとめたくない文脈や思いがある。僕はそこでたくさん良いことも悪いことも見たよ。でも悪いことは、悪い人間がやっていたというわけではないんだ。超ストイックな理想主義のせいかもしれない。こんなふうに考えてみて。家族に思ってもいないようなひどいことを言ったり、やったりして、それがもし書き残してあって家族以外の誰かがそれを見たりしたら、きっとその人は最低に見えるよね…。でも、翌日に仲直りでお互いハグをして、尊敬しあい、愛し合う。それが家族というものなんだ。誰も良いことは書かない。だからあえて声を大にして言いたいけれど、"悪いことより良いことの方が多かった"」
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(海外ドラマNAVI)
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Photo:
ダレン・クリス©SF/FAMOUS
2014年、『Glee』撮影中のオフショット©FAM008/FAMOUS