オスカー俳優キリアン・マーフィを父に持つ19歳のアラン・マーフィが、俳優として怒涛のブレイクを果たしている。米HBOのドラマ『YOUTH/ ユース』と『War』の2作品へ出演しているほか、タイカ・ワイティティ監督が手がけるディストピア映画『Klara and the Sun(原題)』(カズオ・イシグロ原作「クララとお日さま」)では主要キャストの一人に抜擢。父親譲りの強い面影を残すアランだが、本人は「自分たちがあまり似ているとは思わないけれど、周りはそう思うみたいだね」と笑顔を見せる。
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キリアン・マーフィの遺伝子を継ぐ19歳の新星アラン・マーフィ
『War』と『YOUTH/ ユース』の2作でアランが演じるのは、ともに両親の離婚に直面し、複雑な感情を抱えるトラブルメーカーのティーンエイジャーだ。シャロン・ホーガン(『モダン・ラブ』)主演の『YOUTH/ ユース』で演じるローリーは、大学を数日で中退した不気味で陰のある青年。酒に酔った末の不祥事から「性犯罪者」の噂を立てられ実家に戻ってくるという難役だ。
アランは「役の無実を信じるかどうかは観客次第。でも僕は自分のキャラクターを全面的に支持したい」と語る。脚本を手がけたホーガンについては「才能あふれるカリスマで、現場でもアイデアを歓迎してくれた。素晴らしい脚本のおかげで初日から自然とケミストリーが生まれた」と感謝を口にした。
一方、シエナ・ミラーやドミニク・ウェストらと共演したSky Originalドラマ『War(原題)』では、泥沼の離婚劇を繰り広げる両親の間で板挟みになる息子ガブリエル役を熱演。作中では酒に酔ってパンチを繰り出す激しいアクションにも初挑戦し、「実際に誰かを殴ってしまわないかヒヤヒヤした」と撮影の舞台裏を振り返る。
サッカー少年から俳優へ。父キリアン・マーフィとの絆
元々はサッカー選手を目指していたというアランだが、11歳の時に出演した舞台をきっかけに演技の道へ進むことを決意した。幼少期から父キリアンの出演作に触れて育ち、8歳の頃に観たカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『麦の穂を揺らす風』での父の演技には強いショックを受けたという。
「19歳になった今、もう一度観直す必要があると思っているよ」と語るアランにとって、父キリアンは演技の師であると同時に、温かく支えてくれる最高の父親だ。「表舞台に立つ人と暮らす感覚は、幼い頃に通り過ぎてしまえばごく普通の日常になる」と、過度な二世意識を持たずに自然体で向き合っている様子を明かした。
豪華キャストと共演した『クララとお日さま』、そして未来へ
カズオ・イシグロの小説「クララとお日さま」を原作とした映画では、ジェナ・オルテガ(『ウェンズデー』)やエイミー・アダムス(『ケープ・フィアー』)といった豪華スターと共演。撮影当時16歳だったアランは、「学校に通っていたと思ったら、次の瞬間にはニュージーランドへ飛んでワイティティ監督の現場にいた。本当に夢のような経験だった」と振り返る。また、作中で扱われるAI技術については「AI業界の現状が100%良いとは思わない。だからこそ、この映画を通じて人間らしさや友情、愛の尊さについての議論が深まることが重要なんだ」と自身の考えを述べた。
怒涛の勢いでキャリアを重ねる若き才能は、「今はただオーディションを受けて、朗報を待つ日々。どんな役にも挑戦したい」と未来を見据えている。
『YOUTH/ ユース』はHuluとPrime VideoのHBO Maxにて配信中。(海外ドラマNAVI)



