英BBCのSFドラマ『ドクター・フー』で4代目ドクターを演じ、今なお絶大な人気を誇るトム・ベイカーが、音声ドラマ『Sir Sherlock(原題)』でシャーロック・ホームズ役に復帰。1982年のBBCドラマ『バスカヴィル家の犬』や1985年の舞台『The Mask of Moriarty(原題)』でもホームズを演じてきたトムが、名探偵と自身との共通点や、役づくりへの想いを明かしている。
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「ホームズは挫折した役者」トムが捉える名探偵の素顔
英Radio Timesの独占インタビューに応じたトムは、役者という職業の喜びを語りつつ、名探偵ホームズに対する独自の見解を明かした。
「朝起きて、役者として刺激的な仕事に携われると分かっているのは至福の喜びだ。ホームズは、いわば挫折した役者だったと言える。作中で見せる数々の変装や声の使い分けからも分かる通り、彼は古いタイプの大根役者だった。謝罪をせず、魅惑的なチャームと機知を交えながら物事を正そうとする姿勢も共通している。私も自分の思い通りにするためなら、巧みな嘘をつくことくらいできるからね」
さらにトムは、「役者としても人間としても、自分は少しホームズに似ていると思う。だからこそ、過去に演じたとき以上に自分自身を投影している」と語り、今回の演技に対する手応えを覗かせた。
演出を手掛けたバーナビー・イートン=ジョーンズ監督からの絶大な信頼も、彼の背中を押したようだ。「監督からずっとあなたを讃嘆していましたと言われてね。チヤホヤされながら撮影を進めるのは、誰だって悪い気はしないだろう?」と、トムらしいユーモアを交えて現場の雰囲気を振り返った。
名優ジェレミー・ブレットら歴代ホームズへの敬意
これまでに数多くの名優たちが演じてきたシャーロック・ホームズ。他の俳優からの影響について問われたトムは、代表的な二人を挙げて称賛した。
「ジェレミー・ブレットの演技は一見の価値があった。彼は恐れ気もなく、かつ情熱的に役を楽しんでいた。一方で、バジル・ラスボーンは非常に気品があり、知性的で落ち着いていた。ジェレミーのような狂気的な爆発力とは一線を画している。脚本家も俳優も、すでに周知のキャラクターを新鮮に魅せなければならないが、私は『Sir Sherlock』として新鮮さを追求した結果、自分自身にインスピレーションを受けたよ!」
最新作『The Doctor’s Son』は、ベーカー街の寝室からワトソン博士が突如姿を消すという不可解な事件から始まる。届いた脅迫状と、ワトソンに酷似した自称“非嫡出子”の青年の登場により、ホームズはレストレード軍曹らとともに真相へと迫っていく。
『ドクター・フー』シリーズは、Disney+(ディズニープラス)で独占配信中。(海外ドラマNAVI)






