マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でロキ役を演じ、世界的な人気を誇るイギリス出身の俳優トム・ヒドルストンが、チューリッヒ映画祭に登壇。黄金の目賞(ゴールデン・アイ・アワード)を受賞するとともに、オープニング作品である新作映画『テンジン』の魅力を語った。さらに、自身をスターダムへと押し上げた『マイティ・ソー』初期の思い出や、マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギとの知られざるやり取りについても振り返った。
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「ケタ違いのスケール」クリス・ヘムズワースと築いた絆
ジョアンナ・ホッグ監督の『Unrelated(原題)』や『家族の波紋』といったイギリスのインディペンデント映画でキャリアを積んできたトムは、MCUの長編映画第2作にあたる『マイティ・ソー』でロキ役に抜擢。当時の現場を振り返り、「スケール感やスタッフの数、セットの大きさはまさに規格外だった」と語る。一方で、ホッグ監督作品もロキの役柄も、根底には“家族の葛藤”が描かれている点において、演技の軸には共通するものがあったという。
撮影現場では、ソー役を演じたクリス・ヘムズワースと即座に意気投合。「自分たちは世界一幸運な二人だと感じていた」と回想する。名匠ケネス・ブラナー監督のもと、アンソニー・ホプキンスやレネ・ロッソといった名優たちと共演できた経験について、「壮大な物語に命を吹き込む特別な機会を与えられたという高揚感を、クリスと共有していた」と明かした。
ケヴィン・ファイギが明かした『アベンジャーズ』の宿命
また、トムは撮影初期にマーベル・スタジオ社長のファイギと交わした貴重な会話を披露した。
「ケヴィンからソー、キャプテン・アメリカ、アイアンマンの映画を作った後、彼らがチームを組む『アベンジャーズ』を制作する。1967年のコミック第1号と同じく、ヴィランはロキだ。君にその悪役を演じてほしいと言われたんだ」
これほど長くロキを演じ続けるとは思っていなかったと語るトムだが、7本の映画と2シーズンにわたるドラマシリーズで同役を熱演。「ソーで始まった彼の物語を、家族への愛や帰属意識へと巡らせ、キャラクターの旅路を完成させたいと願っていた」と深い愛着を示した。なお、世界中が熱視線を送る超大作『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』については「まもなくやってくる」と述べるにとどめた。
実際にベースキャンプへ! エベレストに挑む最新作『テンジン』

トムの最新作『テンジン』は、1953年に人類初のエベレスト登頂を成し遂げたシェルプのテンジン・ノルゲイと、ニュージーランド出身の登山家エドモンド・ヒラリーを描く歴史ドラマだ。監督を務めたジェニファー・ピーダムのドキュメンタリー映画『ラクパ・シェルパ:エベレストの女王』(Netflixにて独占配信中)に感銘を受けて参加を決意したトムは、役作りの一環として実際にエベレストのベースキャンプまで登頂。「テンジンにとって山は克服すべき対象ではなく、敬意を払うべき女神であり母だった。その精神性に深く心を打たれた」と語り、実在のヒーローを新たな視点から描く本作への確固たる自信を覗かせた。
『テンジン』はApple TVにて10月16日(金)より独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)






